秋から冬にかけて少しずつ温度が寒くなると今年の冬が寒いか暖かいか気になる時期になりますね。
乾燥と寒さで何かと体調を崩しやすくなりやすいですし、気持ち的にも寒くなりそうなのか暖かくなりそうなのか気になる所ですよね。
という事で気象庁の情報を元に2023~2024年の冬の気温はどうなりそうなのか
またいつまで寒さが続くのかなどを調べてみました。
目次
2023~2024年の冬は寒い?暖かい?
まず結論から言うと2023~2024年シーズンの冬は例年より暖かくなる予想です。
2022~2023年までは冬の寒さを強める「ラニーニャ現象」が2021年秋から続いていたのですが、
2023年に終息を迎え変わって「エルニーニョ現象」が発生するようになりました。
エルニーニョ現象とはざっくり言うと南米ペルー沖の海面水温が平年より高い状態なのですが、
冬型の気圧配置が弱まり、気温が高くなる傾向になると言われています。ようは暖冬という事ですね。
気象庁によるエルニーニョ監視速報によると2023年の冬のエルニーニョ現象の発生確率は90%と予測しています。
皆さんもご存じのように温室効果ガスで地球の平均気温が上昇しています。それに加えてエルニーニョ現象も加わって暖かいシーズンになるのではないかと予想しています。
エルニーニョ現象が発生するからといって必ず暖冬になるわけではない
ただひとつ抑えておきたい点としてエルニーニョが発生するからといって必ず冬に暖かくなるわけではないという事です。
とはいえあくまで冬型の気圧配置が弱まりやすいというだけで寒波が流れ込めば当然大雪を伴うこともありますし、
日本のような中緯度地域はエルニーニョ以外にも高緯度、低緯度の現象の影響も受けやすくあくまでエルニーニョは暖冬になりやすいという傾向という話です。
寒さ対策はしっかりしておいた方が良いのは変わりないでしょう。
時期が近付くとより詳細がわかってくるのでシーズン中は記事を更新していきたいと思います。
寒候期予報では暖冬の予報
気象庁から寒候期予報の発表があり、全国的に暖冬予想と発表されました。
8月は記録的な暑さとなりましたが、9月に入っても地域によっては最高気温が30度を越える日が続いています。
朝夜は幾分か涼しくなりましたが、本格的に涼しい日は10月に入ってからになりそうです。
2023~2024年は雪が少ない?
冬の気温の事で気になる事といえば雪の降雪量ですよね。
上記でも紹介した通り、地球の平均気温の上昇やエルニーニョにより暖冬傾向になりやすいのですが、過去のシーズンはどうだったかというと
シーズン | 現象 | 気温 |
---|---|---|
2018-2019 | エルニーニョ | 暖冬・小雪 |
2019-2020 | 平常 | 記録的暖冬・小雪 |
2020-2021 | ラニーニャ | 平年かちょい暖かい・大雪 |
2021-2022 | ラニーニャ | 寒冬・山間部中心に大雪 |
2022-2023 | ラニーニャ | 北日本が低温・他は並 |
2023-2024 | エルニーニョ | ? |
といった感じ。暖冬傾向もあってエルニーニョが起きた際はより顕著に気温が上がっている印象で2023-2024シーズンは雪が少ない可能性があります。
寒候期予報でも少ない予報
また寒候期予報の発表でも2023-2024シーズンの雪の予報は少ないとなっています。
エルニーニョ現象及び上空の偏西風が例年より北を流れる見込みにより冬型の気圧配置は一時的で、寒気の南下が弱い予想となっています。結果全国的に雪は少ないとの予想になっています。
とはいえあくまで現時点での予想であり寒波が訪れれば大雪を伴い規模によっては数日でかなりの積雪をする事もあります。
冬が来たら天気予報のチェックはかかさない方が良いでしょう。
全国の初雪予想については別記事にてまとめています。
関東は平年並か多くなる事も
暖冬になれば雪の積雪量も少なくなる傾向にありますが、雪は気圧配置にも影響します。
エルニーニョ現象発生時は南海上を低気圧が進む南岸低気圧型になる事が多くなるのですが
太平洋側でも低気圧の北側に位置する事で冷たい空気が入り雪が降る事もあり、関東では特にその影響を受けやすくなります。
暖冬であったとしても天気予報は十分に確認しておきましょう。
冬の寒さはいつまで続く?
といった感じで2023~2024年シーズンの寒さの傾向を抑えた上で寒さがいつまで続くかについて確認していきましょう。
とはいっても地域によって気温は違いますので主要都市を中心に気象庁のデータを踏まえて月単位の過去の最高の平均と最低の平均及び1日の平均についてまとめました。
今回参照としているのは気象庁の過去の気象データ検索によるものですが、データが1991~2020年と30年分の平均であり現在より平均が低い傾向にあります。
また平野部と山間部でも気温差は違うのであくまで参考程度として見てもらえればと思います。
北海道(札幌)
月 | 最高気温 | 最低気温 | 1日の平均気温 |
---|---|---|---|
11月 | 8.7 | 1.6 | 5.2 |
12月 | 2.0 | -4.0 | -0.9 |
1月 | -0.4 | -6.4 | -3.2 |
2月 | 0.4 | -6.2 | -2.7 |
3月 | 4.5 | -2.4 | 1.1 |
4月 | 11.7 | 3.4 | 7.3 |
北海道は他の地域に比べ寒冷で本州では紅葉が見頃の頃には冬の気配を感じる季節となります。
秋頃に北海道に旅で行かれる方は冬物のインナーを用意しておくと良いかもしれません。
4月頃には寒さは和らぎ暖かくなっていきますが、それでも寒い日があるので気温はチェックしておくと良いでしょう。
東北地方(仙台)
月 | 最高気温 | 最低気温 | 1日の平均気温 |
---|---|---|---|
11月 | 11.2 | 3.4 | 7.2 |
12月 | 4.5 | -1.4 | 1.4 |
1月 | 1.8 | -3.5 | -0.9 |
2月 | 2.7 | -3.3 | -0.4 |
3月 | 6.8 | -0.8 | 2.8 |
4月 | 13.7 | 4.1 | 8.5 |
東北地方も11月以降になると肌寒さを感じるようになり北に向かえばむかうほどその傾向が強くなります。
3月はまだまだ寒く4月になり少しずつ暖かくなっていくでしょう。
関東地方(東京)
月 | 最高気温 | 最低気温 | 1日の平均気温 |
---|---|---|---|
11月 | 16.7 | 8.8 | 12.5 |
12月 | 12.0 | 3.8 | 7.7 |
1月 | 9.8 | 1.2 | 5.4 |
2月 | 10.9 | 2.1 | 6.1 |
3月 | 14.2 | 5.0 | 9.4 |
4月 | 19.4 | 9.8 | 14.3 |
関東は12月になると冬の本格的な到来となります。
3月にもなれば少しずつ暖かくなり寒さが和らいでいきますが気温の変化が大きくなるので日々の気温を確認しつつ体調管理にはしっかり気を付けていきたい所です。
東海地方(名古屋)
月 | 最高気温 | 最低気温 | 1日の平均気温 |
---|---|---|---|
11月 | 17.3 | 8.6 | 12.6 |
12月 | 11.7 | 3.4 | 7.2 |
1月 | 9.3 | 1.1 | 4.8 |
2月 | 10.5 | 1.4 | 5.5 |
3月 | 14.5 | 4.6 | 9.2 |
4月 | 20.1 | 9.7 | 14.6 |
東海地方も3月になると寒い日はあるものの中旬にもなると暖かくなっていくでしょう。
昨今では4月になるとまれに真夏日になるほどで一昔に比べて暖かくなったと感じる事もありますね。
北陸地方(金沢)
月 | 最高気温 | 最低気温 | 1日の平均気温 |
---|---|---|---|
11月 | 15.9 | 8.1 | 11.9 |
12月 | 10.2 | 3.5 | 6.8 |
1月 | 7.1 | 1.2 | 4.0 |
2月 | 7.8 | 1.0 | 4.2 |
3月 | 11.6 | 3.4 | 7.3 |
4月 | 17.3 | 8.2 | 12.6 |
北陸は夏は暑いですが、冬はぐっと冷え込み地域によっては多雪地帯にもなります。
3月でも寒い時期が続きますが4月になると寒さも和らぎ暖かくなっていくでしょう。
近畿地方(大阪)
月 | 最高気温 | 最低気温 | 1日の平均気温 |
---|---|---|---|
11月 | 17.8 | 10.2 | 13.8 |
12月 | 12.3 | 5.3 | 8.7 |
1月 | 9.7 | 3.0 | 6.2 |
2月 | 10.5 | 3.2 | 6.6 |
3月 | 14.2 | 6.0 | 9.9 |
4月 | 19.9 | 10.9 | 15.2 |
近畿地方の冬は日本海側では雪や雨または曇りの日が多くなり太平洋側は晴れの日が多くなります。
どちらも3月頃には暖かい日を感じる事があり4月から陽気な気候になっていきます。
中国・四国地方(広島)
月 | 最高気温 | 最低気温 | 1日の平均気温 |
---|---|---|---|
11月 | 17.7 | 8.9 | 12.9 |
12月 | 12.1 | 4.0 | 7.5 |
1月 | 9.9 | 2.0 | 5.4 |
2月 | 10.9 | 2.4 | 6.2 |
3月 | 14.5 | 5.1 | 9.5 |
4月 | 19.8 | 10.1 | 14.8 |
山陰や山陽北部は雪の降る日が多く寒い日が続き、山陽南部や四国地方は晴れる日が多くなります。
中国・四国地方も3月末頃から少しずつ暖かい日を感じる事が出来るでしょう。
九州地方(福岡)
月 | 最高気温 | 最低気温 | 1日の平均気温 |
---|---|---|---|
11月 | 18.2 | 10.6 | 14.2 |
12月 | 12.6 | 5.8 | 9.1 |
1月 | 10.2 | 3.9 | 6.9 |
2月 | 11.6 | 4.4 | 7.8 |
3月 | 15.0 | 7.2 | 10.8 |
4月 | 19.9 | 11.5 | 15.4 |
九州は北部も南部で天候が異なる事が多く北部は寒気が流れ込みやすく曇りが多く雨や雪になる日も
南部では比較的晴れの日が多くなりやすいでしょう。
他の地域に比べると少し早く暖かく感じる事もありますが、それでも2月いっぱいは寒い日が多くしっかりと寒さ対策をすべきでしょう。
まとめ
- 2023年~2024年はエルニーニョ現象が発生し、暖冬になる可能性。
- 地域によって異なるが3月中頃ぐらいから少しずつ暖かくなる傾向
今年の冬は寒いのかどうかや地域別の気温など紹介してきました。
ラニーニャ現象が終わり今年はエルニーニョ現象が発生する予想ですが、予想とは外れる可能性はあります。
時期が近付いたらこまめに更新して気候をチェックしていきたいですね。