「みかん」という言葉を聞いてどんなイメージを持ちますか?
冬の寒い日にこたつに入ってテレビを見ながらみかんの皮をむく。口の中にひろがる甘酸っぱさと部屋の暖かさで1日を過ごすのは良いものですよね。
でもみかんは冬だけの食べ物ではありません。今ではほぼ一年中スーパーの果物売り場に並んでいて手に入るもの。
その気になればどの季節でも、色々なみかんを楽しめます。今回はそんなみかんの栄養素や効能について探ってみましょう。
目次
みかんに含まれる栄養素と効果について
みかんにはビタミンが多く含まれている・・・という事は、みなさんももうご存知だと思います。では具体的にどんなビタミンが含まれているのでしょうか。
ビタミンC
ビタミンCは体の中で作る事が出来ないので、主に食べ物から取り入れます。その一つにみかんがあり、みかん2個で大人一人分の必要な摂取量になると言われています。
ビタミンCは肌の老化を防いだり、しみやくすみを改善したり。女性にとっては必要不可欠のものですね。
ビタミンP
血圧上昇を抑えたり、血中のコレステロールを分解したり、さらにビタミンCを安定させる、抗アレルギー作用や発がん抑制などの効能があります。非常に人の体にとって大事な成分が多く含まれているという事ですね。
ビタミンA
ベータカロチンは体の中でビタミンAに変換され、それを他のビタミン類と一緒に摂取する事で、抗酸化作用を高めていきます。
抗酸化作用という言葉は耳慣れませんが、ストレスや紫外線などで発生する活性酸素を除去して、体が酸化していくのを防ぐのです。
他にもミネラルやクエン酸なども豊富。
「みかんを食べると医者いらず」という言葉があるように、人の免疫力を高める作用もあるのです。日々の健康を維持し、若さを保ち、お肌にもいい果物、それがみかんなのです。
みかんの筋にも栄養が!取り除くのはちょっと待って。
みかんを食べる時、ものすごく丁寧に白い筋をとっている人をみませんか?あなたもそのタイプ?時間をかけて丁寧に筋をとって、それを口に入れる時の達成感はたまりませんよね。
でも、ちょっとまって。
実はみかんの筋にも栄養素がたっぷり含まれているんです。
みかんの白い筋のことを「アルベド」と言います。このアルベドにこそ、前述したビタミンPが大量に含まれているのです。
みかん由来のビタミンPに含まれるポリフェノールの事を「ヘスペリジン」と言います。
ヘスペリジンの効果について
この「ヘスペリジン」の効果は
毛細血管が減るとしわやシミができやすくなると言います。肌の老化を防ぐためには不可欠要素ですね。
■コレステロール値を下げる事
コレステロール値が高くなると動脈硬化を引き起こす恐れがあります。ヘスペリジンはこのコレステロール値を減らす役割があるのです。
■ビタミンCを守る
ビタミンCって結構壊れやすいもの。温度や湿度、紫外線などの影響を受けやすいんです。ヘスペリジンはこの壊れやすいビタミンCを守り、血流をよくします。
■花粉症などにも効果
ヘスペリジンは花粉症やアトピーの炎症作用を抑制する効果もあります。
こうして考えてみると、今まで取り除いてきた白い筋「アルベド」をこれからは一緒に食べてみようかなって思いますよね。それぐらい白い筋の部分にも栄養が含んでいるんです。
みかんのカロリーは一個あたり平均何カロリーくらい
どんなに健康にいい果物だと言われても、やっぱり気になるのはカロリーですよね。食べて太ったら嫌だなと思いませんか?
みかん1個あたりのカロリーはショートケーキの10分の1と言われていますが、それってどれくらいなのでしょうか?
可食部(食べる部分)100グラムあたりに含まれるカロリーは約45kcal(温州みかん)、牛肉は286kcal、ポテトチップスは500kcalですから、いかにみかんのカロリーが少ないかわかりますね。
もっとわかりやすくいうと、みかん一個でアメ玉1個分。3個でごはん一杯分になります。夏みかんやグレープフルーツになるとさらにカロリーが低くなります。
また、みかんに含まれる糖質は100グラムあたり10グラムくらいです。
最近では「みかんダイエット」というダイエット方法があるようです。
みかんダイエットとは
みかんダイエットは簡単に言えば置き換えダイエットのひとつです。
1 みかんを1日3個食べる
2 食前に3個のうち1個を食べる(お腹が膨れて空腹感を減らす)
といった感じですね。とても簡単ですが、カロリーをこれだけでも抑えられるんです。
みかんを焼くとより効果が出るようです。
みかんの偉大なる力を知って頂けましたか?生で食べるだけではなく、ジュースにしてもジャムにしてもおいしい果物。あなたなりの食べ方で楽しんで下さいね^ ^