知恵熱とは離乳食期に入る生後半年から1年くらいまでの赤ちゃんの発熱の事を。夏季に脱水症状をおこして出した熱を昔の人が知能の発達に関する病との思い込みが知恵熱の発端です。
ただこの知恵熱。子供だけでなく大人もストレスにより同様の発熱することがあるのです。ここでは大人の知恵熱の原因とストレスとの関係について説明します。
目次
大人の知恵熱の症状とは
人間はこの忙しい現代社会の中で生活を送ることでいろいろなストレスを抱えながら生活をしています。
この種の大人の発熱は心因性発熱と呼ばれ大人と知恵熱とも言われます。
心因性発熱の大きな原因は疲労とストレス。
ウイルスや細菌感染での発熱とは異なるため解熱剤を使用しても効果がなく熱はさがらないことが特徴です。
ストレスの場合は血液検査でも炎症反応がでないので解熱剤をしようしても効果がないのです。
心因性発熱の原因は人により異なるので特定原因を見極めることがとても困難となります。
一般的な発熱に対して対処が難しい所が知恵熱の厄介な点でもありますね。
症状としては自律神経のバランスの乱れにより37度以上の体温上昇、倦怠感、集中力の低下やイライラなどがおきます。
ストレスが続くことでそれに対応する交感神経の働きが自律神経の乱れにより過剰に反応して活発になり体温を上昇させてしまします。
大人の知恵熱(心因性発熱)を放置して体を酷使し続けると他の病気に発展する可能性があります。大人はついつい頑張りすぎてしまうので注意してください。
大人が知恵熱になる原因にはストレスとの関係が深い
とはいえストレスを簡単に取り除けるかと言ってもそんなに簡単な事ではありません。
まずはストレスについて考えていきましょう。
急性ストレス
急性ストレスが原因の時には普段の生活では見られない出来事があることで強いストレスがかかり身体に影響を及ぼします。
例えば会社でのプレゼン準備、職場や地域でのトラブルを対処することや家庭内での心配事がストレスになり発熱するのです。39度以上の高熱になることもあります。
急性ストレスの場合は経験。場数を踏む事も重要ですが、出来る限り落ち着いて取り組む事が大事となってきます。
慢性ストレス
現代社会において特に多いのが慢性ストレス。
慢性ストレスの場合は日々日常的に続くストレスで仕事や学校でうまくいかなかったり家族の病気やイジメにあっていることなど、
幾つかのストレスが重なる状況により自律神経バランスの乱れにより37度から38度の発熱をおこします。
仕事と家事や育児との両立のなかで板挟みとなり自分に余裕が持てなくなることで日常の疲労感がストレスにかわることで発熱することもあります。
時には自身の最近の生活環境や仕事内容などを調べることでストレスの有無を調べることが重要となります。
慢性ストレスは偏頭痛の要因の一つとも言われています。発熱が多く頭が痛いのが続くのであれば慢性ストレスを抱え込んでいる可能性があるでしょう。
大人の知恵熱の対処法について
大人の知恵熱の対処法についてですが、生活環境改善が必要です。
ストレスが原因の発熱は心身がいっぱいで「少し休憩しよう」との心のサインです。
それをどうにしかしない限り症状の改善が見込めません。
睡眠をしっかり取る
まず睡眠をあまり取られていない方は睡眠を十分に取るようにしましょう。
現代社会において睡眠時間は削られる傾向にあります。ただ睡眠をしっかり取る事で
・脳と身体の疲労の改善
・ストレスの解消
他にも睡眠を取る事で免疫力の向上による病気の予防など数多くの改善が見込める事があります。
大人の知恵熱の原因は睡眠不足だった…という事もあるほどです。
1日の生活を見直し、他の人に出来る事であれば任せて睡眠時間を確保するようにしましょう。
ストレスの原因を探す
現代のストレスが慢性ストレスが増加している事が多いです。
その中でも仕事や家庭が原因である事が多いのですが、さらにその中でどの部分がストレスになっているかまで深く考えている方は実はそう多くありません。
仕事や家庭の中でも特にストレスを抱えている事は何か。
その中で改善出来る点、妥協できる点、他の人を頼って負担を軽減する点はないか。
そういったストレスの根本まで原因を考えて対策を練る必要があります。
ストレス改善というのはなかなか難しい事ではありますが、その為の打開案について焦らずじっくりと原因を考えましょう。
大人の知恵熱症状の時にはいったい何科を受診することがいいの?
風邪の症状もなく原因不明の発熱で心因性発熱が疑わしい時には1度内科を受診してください。自身では心因性と思っていても実際には思わぬ病気が隠れているかもしれません。
ただ内科に受診しても特に異常がないという事もあります。それは原因がストレスで心理的な要素である可能性があるからです。
内科受診で検査をしても異常が見つからず診断的には異常なしの場合には改めて心療内科にかかることも必要かと思います。
心因性が原因の場合は社会的ストレスにより引き起こされる心身症が頭痛の原因となることが多いです。心身症や精神的疾患がある場合にはその原因を取り除かないと症状はなかなか治まることがありません。
風邪や感染症では内科、盲腸手術などは外科などそれぞれの病気で専門医院があります。
病気にはそれぞれ適した専門医院で受診をして適切な診断、治療を受けることが症状を早く治める近道となります。
解熱剤を服用しても熱が下がらない時にはストレスが原因の可能性が高くなりますので身体を酷使するような無理をせず早めに専門機関を受診して元気な日常を取り戻しましょう!