蓄膿症になると鼻水や鼻づまりになってしまうのですが、特に気になるのが臭い。
鼻の奥にたまるあの臭いが気になって仕方がないという方も多いでしょう。今回の記事では蓄膿症の臭いの原因や消す方法について確認していきましょう。
蓄膿症の臭いの原因は何?
蓄膿症のあの嫌な臭い。その原因の一つは膿です。
蓄膿症の特徴として初期はサラサラした透明な鼻水ですが、進行してしまうと黄色っぽく粘り気のあるものへと変化し、さらに緑色がかってくることもあります。
炎症が進んでしまったことで粘膜が腫れ、鼻腔と副鼻腔をつないでいる部分がふさがってしまうことで副鼻腔にたまった膿が鼻水と混ざってしまいます。
副鼻腔の膿そのものが臭ってしまうこともありますし、後鼻漏といって鼻水が喉にたれてしまうことで喉のほうがなんとなく臭うように感じることもあります。
このように膿が臭いのもとになってしまっているのです。
もう1つは蓄膿症になることで鼻がつまってしまい、口呼吸になることが原因です。
膿の方が原因である事が有名で話題にならない事もあるのですが、口を開いた状態でいることが増えて口腔内が乾燥し、細菌が増加しやすくなるので口臭だけではなく、
虫歯や歯周病にもなってしまうこともあります。
唾液は食べ物の消化促進や口腔内の細菌の増殖を防ぐ役割があるので、これが少なくなってしまうと口の中の食べカスが発酵してしまうので、これが口臭になってしまうこともあります。
蓄膿症をほっておくとよけい臭いがひどくなってくるので、なるべく早く改善できるようにしたほうが良い事に間違いはないでしょう。
蓄膿症の臭いで他人にも迷惑がかかることも
蓄膿症になる前にはまず鼻炎になっていることが多く、これが進行すると急性副鼻腔炎になってしまうことがあります。
急性副鼻腔炎が慢性化してしまったものが蓄膿症なのです。
症状としては鼻水や鼻づまり以外にも頭痛、発熱、副鼻腔の圧痛や鈍痛などがあります。
そして膿がたまってくると他人にまで気づかれるほどの臭いを発するようになるので困りものです。
もちろん他人には蓄膿症が理由だとわかりませんから、歯磨きなどをしない不潔な人だと思われてしまうなんて事も。
それぐらい蓄膿症は臭いがひどくなる事があるんです。
くしゃみをした時に空気中に臭ってしまったり、誰かと会話している時にふわりと悪臭が臭ってしまうこともあります。
膿はあまりに大量に溜まってしまうと鼻水と一緒に排出されることもなく、専門医による施術を受けて排出させるしかなくなります。
自分で全ての膿を排出させることは無理なので、様々な症状と共に悪臭に悩まされることになります。
副鼻腔の臭いは硫黄、腐った魚、生ゴミ、どぶなどの臭いと似ているといわれています。ひどい症状が出る前に早めに治療を受けた方が良いでしょう。
蓄膿症の臭いを消す方法について
蓄膿症の悪臭は自分ではどうにもできません。
上記でも説明した通り蓄膿症は鼻炎や副鼻腔炎が慢性化して悪化したものなので鼻の状態としてはすでにあまりよくない状態なんです。
臭いを消すためには早めの治療を受けることが大事です。放っておけばおくほど膿がどんどん溜まっていくのでにおいも比例して臭くなっていきます。
治療はアレルギーを抑えるような薬、抗生物質などを服用することがほとんどです。重度であればあるほど完治するまでには時間がかかります。
また治っていくまでにも個人差があります。クリニックによっては噴射タイプの鼻炎薬を処方されることもあります。
またあまりにも膿の量が多く、症状がきつい場合には外科的な手術をして膿を全て出してしまいます。
以前は入院する必要があった蓄膿症の手術ですが、最近では1時間ほどの手術を受けた後に日帰りできるタイプのものもあります。
ただ気をつけなければいけないのは繰り返すことがある病気だということです。
治っても免疫力が落ちてしまった時などにはまた再発してしまうことがあります。
症状が辛いので何度も繰り返すのはきついと感じる人もいます。
何度も再発しないように治療をしっかりと受けて完治させた上で免疫力が落ちないように工夫をしたり、アレルギー症状が出ないように予防を前もってしておくことも再発防止には有効です。
- ドロッとした黄緑色の鼻水が出る
- 風邪や花粉の時期ではないにも関わらず鼻がつまっている
- 鼻の中からなんだか嫌な臭いがする
といった症状が起こるようなら疑った方が良いでしょう。
関連記事:蓄膿症の症状の改善やチェック方法について最後に
蓄膿症の臭いの原因や消す方法について紹介してきました。
蓄膿症の臭いはほっておけばほっておくと臭いがひどくなり他人が分かるほどに臭ってしまう事もあります。
そうなる前に早いうちに病院で処置してもらい、臭いの元を取り除きましょう!