年々増加傾向にあるカンピロバクターによる食中毒。
食中毒といえばO-157やサルモネラ、ノロウイルスが有名だったりしますが、
カンピロバクターについてはまだご存知ではない方も多いかもしれませんね。
という事で今回の記事はカンピロバクターの症状や人から人にうつる事もあるのか。
また予防についても確認しておきましょう。
目次
カンピロバクターの症状について
細菌性食中毒であるカンピロバクター感染症
主な症状についてざっとまとめると
・潜伏期間 3~10日で発症
・症状 38~39度ほどの発熱、頭痛、筋肉痛、吐き気、腹痛など
・ピーク 5~7月
・感染力 非常に強い
・感染源 ニワトリ、ブタ、牛
・原因 加熱不足、新鮮度が落ちている生の調理品
・人から人への感染 あまりない
といった感じです。
初期症状として寒さや発熱などから始まり日にちが経つ事に下痢や吐き気もおそってきます。
38~39度の高熱にもなるので筋肉痛のような痛みや関節痛になる事もあります。
ピークは5~7月ではあるのですが、原因が鮮度が落ちた事や加熱不足が原因という事もあり
ピーク時以外にも感染してしまう可能性は多いにあります。
(特に鶏に至っては半数以上がカンピロバクターに汚染されているとの報告もあります。)
感染力も非常に強い事から生焼けだった場合は再加熱するなど加熱不足には十分に気をつけたい所です。
カンピロバクターはうつる事もある?
こういった感染症は人から人へうつる事もあるのか心配に思われる事もありますが、
先ほど紹介した通り人から人への感染報告もありますが大半は加熱不足や生の調理品によるものです。
ただし、感染者による嘔吐や便の処理にカンピロバクター細菌が混ざっておりそこから感染する可能性はあります。
嘔吐物については確実に処理を行い、行った後は確実に手洗いなどの消毒を行いましょう。
カンピロバクターの予防について
ではカンピロバクター細菌による食中毒にならないように予防法を頭に入れておきましょう。
加熱処理を徹底的に行う
カンピロバクター細菌による感染は加熱不足がかなりの割合を占めています。
なので食肉に関しては
- 最低中心部を75℃以上で1分間以上加熱
- 中の肉がビンク色が見えるようであれば再加熱
中心部を75℃以上で1分間以上加熱と記載しましたが、正直肉の温度や加熱時間を測ることは難しいでしょう。
なので確認事項として
中心部分についてしっかり焼き上げる事。
もし中心部が焼けきっておらずピンク色があるようだったらレンジなどで再加熱をして生焼けの状態で食べないように徹底しましょう。
生肉に関しては食べるのを控える
鶏レバー牛レバー、や鶏のささみ、刺身、タタキなどからカンピロバクターの感染報告があります。
よほど衛生上に気をつけた料理店であってもこういった生物に関しては完全に取り除く事は出来ないんですよね。なので
子供や高齢者などの抵抗力が弱い、または弱まっている方は生の肉に関しては控えましょう。
抵抗力の強い大人であっても食べる際は十分に気をつけるよう配慮しましょう。
嘔吐物や動物の便の処理をした際は手洗いを徹底的に
嘔吐物や便の処理にカンピロバクター細菌が含まれており感染する可能性があります。
このような処理をした際は手洗いをしっかり行い二次感染を防ぎましょう。
生肉を処理した際はまな板や包丁をしっかり洗う事
料理した際はまな板や包丁を洗剤で洗われるかとお思いですが、
しっかり洗わないと菌が残ってしまい他のものを調理した際に付着する可能性があります。
抵抗力の弱い方がいる家庭では特に菌の除去に気をつけましょう。
まとめ
カンピロバクターの症状や人から人にうつる事もあるのか。
また予防について紹介してきました。
他の細菌性食中毒に比べても感染力が強い細菌なので予防をする事が大事になってきます。
生の肉に関しては特に取り扱いに気をつけましょう。