訂正印の押し方について確認しておこう。

印鑑

書類や契約書を書いていて、うっかり間違えてしまったなんてことありますよね。修正して訂正印を押したけれど、これで正しいのか少々自信がない、なんてこともあると思います。そんな修正や訂正印の押し方についてまとめてみました。

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訂正印の押し方。場所はどこに押せばよいかチェック。

訂正印はどこに押せばよいのでしょう? そもそも訂正印を押す意味とはなんでしょうか?

これは、修正を加えたという証明と、誰が修正を加えたかを示すこと、の2つの目的があります。実際にどのように押すかについては、「余白の都合もあるため、はっきりした決まりはない」と主張する人と、「はっきりと決められたルールがある」と主張する人とで、真っ二つに分かれます。

この場合、ルールがあった方が取り組みやすいので、以下、ルールがあると主張する人の方法をまとめてみました。

訂正印を押す際のルールは「削除」「追加」「訂正」の3種類あります。

削除の場合

削除

間違えた部分に二重線をひき、その上(縦書きの場合は右)に訂正印を押し、印の隣に「削除2字」のように削除した文字数を記入する。

追加の場合

追加

追加したい場所に、V(縦書きの場合は<)を入れて、どこに追加するのかをはっきりしめし、文字を追加して、その近くに訂正印を押し、印の隣に「加字2字」のように追加した文字数を記入する。

訂正の場合

訂正

間違えた部分に二重線をひき、その上下どちらかに(縦書きの場合は左右どちらかに)正しい単語を記入し、その近くに訂正印を押し、印の隣に「削除2字、追加2字」のように削除や追加した文字数を記入する。

ルールは以上になります。書類を偽造されないような方法になっていますよね。ただし、実際には書類のスペースなどの問題があると思うので、臨機応変に対処する良いです。

1文字間違えた場合はその文字だけ?それとも文字列を修正?

疑問

単語そのものでなく、1文字間違えただけの場合はどうすればよいでしょうか?

この場合は、単語(または文字列)を1つの塊として修正するのが正解です。ただし、慣習であって、1文字だけ修正することも間違いではないそうです。

正直ややこしい事ではあるのですが基本を重んじながらも、属している業界の商習慣や書類のスペースなども考えたうえで、臨機応変に対処すると良いといえるでしょう。


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訂正印はシャチハタでも問題ない?

印鑑 シャチハタ

訂正印とシャチハタの関係を見ていきましょう。シャチハタって意外に冷遇されていることが多いですよね。

まず、訂正印に認印を使ってよいかを見てみると、個人の場合は、不動産などの一般的な契約書の場合は認印で良く、銀行の振替依頼書など銀行が絡むものは銀行印を使用した方が無難だそうです。

また、法人の場合は、社印または代表社印であればほぼ大丈夫とのことです。以前、会社で経理をしたことがあるのですが、内部資料などの訂正には小さめの専用の訂正印を使っていました。そもそも内部の資料なら何でもよいのかもしれません。

さて、シャチハタはどうかの問題ですが、これはどうやら使用不可のようです。

シャチハタは公的書類での使用は認められていないそうですが、理由はそれとほぼ同じです。その理由は2つあって、

■ 1つは陰影が同じで偽造の可能性があること

■ もう1つはインクの問題で、普通の印は朱肉を使っていますが、シャチハタの場合は顔料インクを使っていて、これが長期保存には向いていないこと(紫外線で印が薄くなるらしいです)

の2つです。シャチハタで済ましたい気持ちはわかりますが、訂正印の場合は控えるようにしましょう、

複数訂正がある場合は書き直した方が良い?

チェック

最後に、1枚の用紙の中に、複数訂正する箇所がある場合についてみていきましょう。この場合は書き直した方が良いのでしょうか? 

複数訂正の場合は何か所までという決まりはなく、制限なしでいくらでも訂正してかまわないそうです。つまり、書き直さなくてもいいのですね。

ただし、見た目が汚くなるので、見づらいようであれば書き直した方がよいとのことです。見る人に対して親切かどうかの問題だと言えるでしょう。

重要な書類のものほど複数訂正は印象が悪くなります。場合によっては一度間違えただけで再度書き直す場合もありますしね。

訂正するにしても1回で済ますようにしましょう。

最後に

訂正印の押し方について紹介してきました。

いかがでしたか?訂正印の押し方って、ややあいまいな気もしますが、要は目的を達していればよいのですね。

また、以前は小さい訂正印をあちこちで見かけましたが(お店でも)、最近は見かけないような気もします。いずれにしても、訂正印は代用印でよく、専用の小さい訂正印は美観の問題なのだそうです。

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どうしても間違えてしまう事はあります。ただ訂正は出来る限りしないよう気を付けましょう!

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