一般的に風邪を引いた時には、味覚がおかしくなる事があります。
高熱が出たあとで、これから栄養を沢山摂って体力を付けようと思っても、美味しさを感じられず食欲がわいてこない時なんて困りますね。
そのような味覚障害がなくなる事もある原因や防止策。もしもの時に症状を軽くする対策方法などに付いて調べて見ましょう。
風邪で味覚がなくなる原因について
人間は、目で見て、鼻で臭いを嗅ぎ、+ 触感(舌で感じ)の三つ揃って「美味しい」と感じます。
ひどい風邪を引いている時は、たいていの場合は涙目になっていたり鼻が詰まっていたりしますが、涙目になっている場合には物が見えづらく、鼻づまりの場合は臭い(嗅覚)は働かなくなってしまいます。
そうなのです、人の身体と言うのは「目、鼻、舌」その中の一つでも情報が欠けてしまうと食べ物を美味しく食べる事が出来なくなってしまいます。
例えば通常に市販されているインスタント商品で構わないのですが「わかめスープ塩味」作る事にしましょう。
いつものように少し多めの具を入れて食べて見ると、美味しい塩味だと言う事も化学調味料の美味しさも分かると思います。
そこで、この美味しい塩ラーメンを、鼻をつまんで食べて見る事にしましょう。
そうすると塩味も野菜の美味しさも全く感じる事は出来ず、なんとも味気ない物になってしまうのです。
通常の味覚障害とは別物と思って良いでしょう。
また風邪を引いている場合には、目は涙目、鼻は詰まっている症状で恐らく舌も荒れた状態で、食べ物を美味しく食べると言う事はかなり困難と言う事がわかります。
味覚がなくなる期間は?自然治癒する?
風邪そのものはかなり良くなっている筈なのに、「味覚がヘン…!」と感じる場合には、やはり心配になるのも当然だと思います。
人により風邪が完治する時期と言うのは、多少のズレはあると思いますが、大抵の人の場合は早ければ数日。遅くても1週間程度もすれば治る筈です。
風邪が完治して鼻通りもよくなれば自然と味覚そのものも感じられるようになるでしょう。
風邪が治っても味覚が戻らない場合は別の原因も
もし、風邪の症状はすっかり治って体調も普段と変わらない位になっているのに、いつまでも味を感じる事が出来ない場合には、もしかすると風邪以外の病気で味覚障害を併発している事も考えられます。
通常の味覚不足の原因は
- 亜鉛不足
- 老化による味覚の感覚の衰え
- 過度の疲労やストレス
など色々考えられます。
そんな時は、一人で悩んでいても決して良い結果は見えてこないと思いますので、出来るだけ早めに主治医の先生に診察して頂く事をお薦めします。
味覚がなくなった際の有効な対策について
味覚障害がいつまで経っても治る様子が見られない場合には、治す方法ばかりを探るよりは、味覚障害がどうして起こっているのか…?原因を調べる事の方が大切なのかも知れません。
風邪の為に起こる味覚障害を治すには、まず鼻づまりを解消する事も大切ですが、元が完治した訳ではないので一時的な対策でしかなく、また鼻詰まりは始まってしまいますが取りあえず対策をして見る事もありですね。
蒸気をゆっくり吸う
少し熱めのお湯を沸かして、大きめのカップのお湯で、鼻から蒸気を大きく吸い込みます。
注)あまりにお湯が熱すぎると、蒸気を吸い込んだ時に鼻を火傷する事もあるので気をつけて下さい。
より効果を出したい時に
少し熱めのお湯の中に、ミント又はユーカリのアルマオイルなどを少々垂らすだけで、メントール効果で鼻づまりを楽にしてくれると思います。
※メントール効果は軽い鼻づまりの場合には、一度だけでも効果を見られる場合もあるので、試す価値はあると思います。
同じ効果ですが、温かいスープや味噌汁、温かい麺類等を食べるだけでも鼻づまりは解消でき、美味しく食事をしながら治療が進められなんて、一石二鳥ですね。
息を止める方法
これは風邪ではなく花粉症など普段から鼻炎に悩まされている方の方法ではありますが、息を止める方法で鼻づまりを一時的に解消する方法があります。
②:吐く息がなくなるまで、ゆっくりと息を吐く。
③:鼻をつまむ。
④:頭を上下にゆっくりと動かす。空を見て、地面を見るまで2秒くらいのスピードで。
⑤:ぎりぎりのところまで続けた所で鼻を離す
といった感じですね。
風邪そのものが治るわけではないので一時的な効果に過ぎません。ただ味覚を感じなくて不安の方は一度試してみて鼻づまりが解消されてから食事を取ってみましょう。
病院に行く場合は何科へ行けば良い?
風邪で味覚がなくなるような感じが不安であれば一度病院で見てもらうのも一つの手段として良いかと思います。
風邪を引いた事が原因で味覚に異常が出ていると分かっている場合なら、耳鼻科で診察して頂く事が良いと思いますし、まだ鼻づまりが残っている場合には鼻づまりもついでに見て頂けますよ!
もしかして、風邪を引いた事が原因ではなく味覚障害になっている場合もあるそうですよ。
上記でも紹介しましたが、自分では気が付いていなくても、毎日の積み重ねで過剰なストレスになって居たり、疲労が気付かない内に徐々に溜まっている事で、味覚障害として症状が現れる事もあるそうです。
この様なストレスの場合には、精神科医や精神専門医のカウンセリングを受ける事をお勧めします。
実は、味覚障害の根元がストレスや疲労だった場合には、十分に身体を休ませてあげる事が治療として、一番大切な対処方法なのかも知れませんね。
とにかく風邪を治す事を最優先させましょう。
最後に
風邪で味覚がなくなる事もあるのかどうか。原因や有効な方法について紹介してきました。
風邪だけでも辛いのに味覚もなくなると心配になってきますよね。ただ風邪による味覚障害は一時的に過ぎません。ただどうしても気になる方や風邪が治っても味覚が戻らない方は一度医療機関で見てもらうようにしましょう。