
毎年更新が行われている最低賃金の改定。2023年の更新で全国加重平均額も1000円をこえる程になりました。
記事を書いている段階ではまだ改定されていないのですが、引き上げ額の目安に応じて各地で毎年話し合いが行われます。
最低賃金未満で働いていた…なんて事のないよう最低賃金2026~2027についてチェックしていきましょう。
2026年の最低賃金はいつ決まる?

まず抑えておきたいポイントとして、最低賃金は基本毎年10月以降に改定されます。
県によって日にちにばらつきがありますが、基本的には2026年10月以降に最低賃金が改定されると思って良いでしょう。
最低賃金が更新された際に最低賃金よりも低い時間帯賃金の場合は一度勤務先に確認してみましょう。
改定の適用が遅くなる傾向に
通常上記で記載した通り10月に改定されるのですが、ここ数年の傾向として県によって改定の時期が遅くなる傾向にあります。
特に直近の2025年の改定では秋田は2026年3月31日。群馬は2026年3月1日に改定となりました。
近年の最低賃金の上昇により特に中小企業にとって人件費負担が重くなりやすい傾向で対応困難といった事情でばらつきがあります。
この事から発効日を遅らせて対応準備期間を確保する県も出ていますが、その間最低賃金の格差が広がる事になります。
毎年改定がある最低賃金の改定が行われますが、今後この傾向がどうなるかも注目のポイントでしょう。
最低賃金の2026~2027年の一覧について
例年通りであれば審議が7月頭に引上げ額の目安となる審議が行われ7月末頃に引き上げ額の目安が公開されてそれを元に各都道府県答申を行い2026年10月に改定されるといった感じとなります。
| 都道府県名 | 2025年改定時 | 2026年改定 | 前年度との差 |
| 北海道 | 1075 | ||
| 青森県 | 1029 | ||
| 岩手県 | 1031 | ||
| 宮城県 | 1038 | ||
| 秋田県 | 1031 | ||
| 山形県 | 1032 | ||
| 福島県 | 1033 | ||
| 茨城県 | 1074 | ||
| 栃木県 | 1068 | ||
| 群馬県 | 1063 | ||
| 埼玉県 | 1141 | ||
| 千葉県 | 1140 | ||
| 東京都 | 1226 | ||
| 神奈川県 | 1225 | ||
| 新潟県 | 1050 | ||
| 富山県 | 1062 | ||
| 石川県 | 1054 | ||
| 福井県 | 1053 | ||
| 山梨県 | 1052 | ||
| 長野県 | 1061 | ||
| 岐阜県 | 1065 | ||
| 静岡県 | 1097 | ||
| 愛知県 | 1140 | ||
| 三重県 | 1087 | ||
| 滋賀県 | 1080 | ||
| 京都府 | 1122 | ||
| 大阪府 | 1177 | ||
| 兵庫県 | 1116 | ||
| 奈良県 | 1051 | ||
| 和歌山県 | 1045 | ||
| 鳥取県 | 1030 | ||
| 島根県 | 1033 | ||
| 岡山県 | 1047 | ||
| 広島県 | 1085 | ||
| 山口県 | 1043 | ||
| 徳島県 | 1046 | ||
| 香川県 | 1036 | ||
| 愛媛県 | 1033 | ||
| 高知県 | 1023 | ||
| 福岡県 | 1057 | ||
| 佐賀県 | 1030 | ||
| 長崎県 | 1031 | ||
| 熊本県 | 1034 | ||
| 大分県 | 1035 | ||
| 宮崎県 | 1023 | ||
| 鹿児島県 | 1026 | ||
| 沖縄県 | 1023 | ||
| 全国加重平均額 | 1121 |
最低賃金の高い順
秋田と群馬が改定後として最低賃金の高い順にすると以下の通り
| 都道府県 | 2025年改定額 | 前年度との差 |
|---|---|---|
| 東京都 | 1226 | 63 |
| 神奈川県 | 1225 | 63 |
| 大阪府 | 1177 | 63 |
| 埼玉県 | 1141 | 63 |
| 千葉県 | 1140 | 64 |
| 愛知県 | 1140 | 63 |
| 京都府 | 1122 | 64 |
| 兵庫県 | 1116 | 64 |
| 静岡県 | 1097 | 63 |
| 三重県 | 1087 | 64 |
| 広島県 | 1085 | 65 |
| 滋賀県 | 1080 | 63 |
| 北海道 | 1075 | 65 |
| 茨城県 | 1074 | 69 |
| 栃木県 | 1068 | 64 |
| 岐阜県 | 1065 | 64 |
| 群馬県 | 1063 | 78 |
| 富山県 | 1062 | 64 |
| 長野県 | 1061 | 63 |
| 福岡県 | 1057 | 65 |
| 石川県 | 1054 | 70 |
| 福井県 | 1053 | 69 |
| 山梨県 | 1052 | 64 |
| 奈良県 | 1051 | 65 |
| 新潟県 | 1050 | 65 |
| 岡山県 | 1047 | 65 |
| 徳島県 | 1046 | 66 |
| 和歌山県 | 1045 | 65 |
| 山口県 | 1043 | 64 |
| 宮城県 | 1038 | 65 |
| 香川県 | 1036 | 66 |
| 大分県 | 1035 | 81 |
| 熊本県 | 1034 | 82 |
| 福島県 | 1033 | 78 |
| 島根県 | 1033 | 71 |
| 愛媛県 | 1033 | 77 |
| 山形県 | 1032 | 77 |
| 岩手県 | 1031 | 79 |
| 秋田県 | 1031 | 80 |
| 長崎県 | 1031 | 78 |
| 鳥取県 | 1030 | 73 |
| 佐賀県 | 1030 | 74 |
| 青森県 | 1029 | 76 |
| 鹿児島県 | 1026 | 73 |
| 高知県 | 1023 | 71 |
| 宮崎県 | 1023 | 71 |
| 沖縄県 | 1023 | 71 |
ここ数年の傾向として賃金が低い県ほど前年度より引上している傾向が強く徐々にではありますが、都市部との差が縮まっています。
最低賃金の過去の引上げについて
ここ数年の最低賃金の全国平均の改定額についてですが、
| 改定年度 | 改定額 | 引上げ額 |
|---|---|---|
| 2018年 | 874円 | 26円 |
| 2019年 | 901円 | 27円 |
| 2020年 | 902円 | 1円 |
| 2021年 | 930円 | 28円 |
| 2022年 | 961円 | 31円 |
| 2023年 | 1004円 | 43円 |
| 2024年 | 1055円 | 51円 |
| 2025年 | 1118円 | 63円 |
となっています。2020年はほぼ据え置きですがここ数年は引上げ額が過去最大と取り上げられる程上昇していますね。
厚生労働大臣提出資料による経済財政運営と改革の基本方針2021において
「より早期に全国加重平均1000円とすることを目指す」
参考資料:厚生労働省 厚生労働大臣提出資料より
としておりここ数年は最低賃金は上昇してきました。
1000円を越えた後最低賃金が今後どうなっていくかも注目です。
賃金は上昇しているものの実質賃金は減少傾向
ご存じの方も多いかと思いますが、日本は実質賃金は減少しています。
最低賃金が上がり賃金の底上げに伴い労働者が実際に受け取る名目賃金も増加傾向になりますが、それ以上に消費者物価指数が上昇していて結果として生活水準が低下してしまいます。
ここ数年は特にものが高くなったと感じる方も多いのではないでしょうか。
最低賃金が上昇し続ける事で実質賃金がプラスに転じるというような簡単な話ではありませんが、物価に対して賃金の増加は間に合ってないと言えるでしょう。
賃金が上がらない職場で働き続けるリスク

「時給が数円足りないくらいなら、我慢すればいいかな」なんて思っていませんか。その甘さが、将来の自分を苦しめることになります。最低賃金がこれだけ上がっている時代に、頑なに賃金改定を行わない職場には、それなりの理由があるからです。
それは、経営状態が極めて悪いか、あるいは「従業員を安く使い捨ててもいい」と考えているかのどちらかでしょう。20代という貴重な時間を、そんな場所で費やすのは本当にもったいないことです。
もし、今の職場の時給が最低賃金ギリギリで、昇給の相談にも乗ってくれないのであれば、さっさと次を探すべきです。
「私がいなくなったらお店が回らなくなるかも」なんて責任感を感じる必要はありません。適切な賃金を払えないのは経営側の責任であり、あなたの責任ではないのですから。もっと自分を高く売ることを意識するのも考えて良いでしょう。
転職活動を視野に入れるタイミングの見極め
2026年に向けて時給が上がっていく中で、周囲の求人広告をこまめにチェックする習慣をつけましょう。同じような仕事内容なのに、他店の方が時給が50円高いのであれば、そこがあなたの「移動時」かもしれません。
転職はエネルギーがいりますが、時給が50円上がれば、月100時間労働で5,000円の収入増です。年間で6万円。これだけの差があれば、新しい服を何着も買えますし、貯金額も目に見えて変わってきます。
今の場所に固執せず、自分の市場価値を常にアップデートしていく姿勢が、これからの時代を生き抜くコツだと私は感じています
2030年代半ばまでに1500円に引き上げることを目標
2023年に全国加重平均額が1000円を越える際に物価高を上回る賃上げを実現するため2030年代半ばまでに1500円に引き上げることを新たな目標にすると表明しています。
最低賃金を上げる事は人件費を上げる事と同意なので中小企業の反発は以前大きい状況ではありますが、今後も上昇傾向が見られるでしょう。
また2024年になり武見厚労相からより早く達成できるよう努力する考えを示しています。
参照:NHK NEWS 政府 最低賃金引き上げ目標 “より早い達成に努力”武見厚労相
近年最低賃金増加額が更新されていますが、2026年も過去最大の引上げになる可能性があるかもしれませんね。
最後に
最低賃金2026~2027の全国の一覧について紹介しました。
都道府県によって日にちが違いますが、最低賃金は2026年10月以降に引き上げられます。
賃金が改定された際は実際に勤務先の時給が上がっているか確認しましょう。
