はしかが最近集団感染した事で話題になっていますね。
実は日本国内での「麻疹」に対する感染はほぼ「完全排除状態」と世界保健機関(WHO)の調査では明らかになっています。現在では年間50人未満と抑えられています。
とはいっても話題になってしまうと自分も感染するのでは…と不安になってしまうものです。
安全の為に麻疹予防接種を受ける必要がある年代や費用、副作用について確認していきましょう。
はしかが必要な年代について
はしかは現在2回の定期摂取となっており1回目が1歳になってから。2回目が5歳以上7歳未満で小学校入学前の1年間であれば無償で受けられます。
2回ちゃんと受けていれば抗体が出来ているのではしかの心配はないでしょう。が、2回摂取になったのは平成18年4月1日からでそれまでは1回摂取でした。
1回摂取の場合抗体がついていない事も
1回ではしかに対する抗体がつく事がほとんどですが、実は数%の方が免疫がつかないといった可能性があるんです。
1回摂取でありはしかに感染した事のない「20代から30代」の方がはしかに感染し発症する可能性があります。
40代以降の方ははしかに感染しており(予防接種のない時期ははしかに感染する方がほとんどだった)一度感染した場合2回感染する事はほとんどない為気にする必要はないでしょう。
最近感染した事例においてもやはり20~30代の感染が多い事よりもし1回摂取の場合は再度予防接種を打つ事をおすすめしています。
大人が受ける際のはしかの予防摂取の費用について
麻疹の予防接種を受けるには、医療機関により費用に違いがあります。また、大人になってから麻疹の予防接種を受ける場合には任意接種となり実費となっています。
麻疹の予防接種を1度しか受けていない事が分かっている場合は、2度目の予防接種を早急に受けておくのが安全です。
任意接種の場合は医療機関によって値段が決められるので受ける場所によって様々なのですが
・麻疹風疹混合ワクチンの場合の金額は…8000円~11000円
が相場と言われています。
少々高めと感じられる方も多いとは思いますが、麻疹は感染症の中でも強い感染力を持っている怖いものですから「麻疹予防ワクチン」をお薦めします。
抗体があるかどうか検査するという手も
と予防接種について紹介しましたが、すでに抗体を持っていた場合は予防接種をする意味がありません。
なので抗体があるかどうか心配の方はまずは検査を受けられても良いでしょう。
自分の身体の麻疹の抗体がどれくらいなのか気になる方は掛かり付けの病院で検査する事が出来ます。ただ抗体検査も数千円~5000円程度かかります。
麻疹に感染したのかどうか分からないと言われる方は、とりあえず抗体検査を受けて見てはどうでしょうか。ただ検査でも費用がかかる為初めから予防接種を受けるつもりであれば検査をせずに受けられても良いでしょう。
はしかの予防摂取の副作用(副反応)について
「麻疹のワクチンは生ワクチン」になります。
*ワクチンの中には弱毒化された麻疹ウイルスが微量ですが体内に注入されるのです。
ワクチンを接種してから、5~14日位で37.5度~38.5℃位の熱を出て、麻疹に似た発疹を見られる可能性があります。おおよそ1~2割程度で副作用が出ると言われています。
また、接種部分に痛みやじんましん等を訴えられる場合もありますが、一過性の症状で間もなく症状は落ち着いて来ます。
100~150万人接種の内1人以下の割で脳炎脳症や、100万人に1人位の割で急性血小板減少性紫斑病を起こす場合も有るとも言われています。ただ可能性としては非常に低いのであくまで可能性がある程度と覚えておきましょう。
副反応の話を聞くと受けない方が良いのでは…と感じる方もいるのですが、はしかの予防接種をしないと免疫がない為感染するとほぼ100%発症します。
なので予防接種をしっかりと受けるようにしましょう。
はしかの予防摂取は何科で受けられる?
小児科が入っている医療機関には、MRワクチン(麻疹と風疹の混合ワクチン)の在庫は準備してあると思われるので、小児科ある医療機関に確認されるのが良いと思います。
また大人の場合は内科でも対応して頂けると思いますが、医療機関によってはワクチンを置いていない可能性があります。
*出来れば、麻疹予防接種を受けたい事を電話で確認してから出向く事をお勧めします。
最後に
はしかの予防接種が必要な年代は?費用や副作用について紹介しました。
はしかの集団感染が話題になった事で抗体をもっているか不安になられた方もいたのではないかと思います。もし大人の方で抗体をもっているか心配…と感じたのであれば検査から受けられる事をおすすめします。