人間ドックや健康診断で選択できる胃カメラかバリウム。
実際に選択しようにも初めて検査される方にとってはどちらが良いかなんてわかりませんよね。
という事で胃カメラとバリウムの違いについて紹介していこうと思います。
胃カメラとバリウムの違いについて
まず胃カメラとバリウムについて軽く抑えておきましょう。
胃カメラは、口から、内視鏡といわれるファイバースコープを入れて胃にまで到達させて、胃の内部を目視する検査方法です。
一方、バリウムは、バリウムといわれる造影剤を口から飲んでもらい、それが胃に流れてくる時にX線を使って胃の造営を見ます。
内視鏡の場合は、ファイバースコープで見るだけでなく、組織を採取して後から、調べることができます。また、レーザーメスでポリープを切除することもできます。
バリウムを入れる検査の場合は、白黒の透視映像になるために色まではわかりませんが、どの部位がどうなっているのかを胃全体から見ることができます。
当然胃の内部の主要などの様子もある程度の患部の盛り上がりから把握することができます。このようなことから、
ただしバリウムを入れる検査の場合もし異常がある場合、胃カメラで再検査を行う必要があります。
といった事が胃カメラとバリウムの違いですね。
ざっと説明してきましたがざっと胃カメラとバリウムの違いをまとめると
| 胃カメラ | バリウム | |
|---|---|---|
| メリット | 組織を採取して後から、 良種か悪性か検査、早期発見出来る |
胃の形全体を把握出来て 胃に異変がないか調べる事が出来る |
| デメリット | 胃カメラを入れる事で 苦しさ、痛みが生じる事がある |
異変があった際胃カメラで再検査の必要があり 時間とお金がよけいにかかる |
といった感じです。どちらが良いかは人によって違うのでどちらがおすすめかとは言えませんが、
胃の異常を感じる事がある方は胃カメラで特に胃に問題を感じない場合はどちらでも構わないでしょう。
胃カメラとバリウムの費用の差について
先にどれぐらい費用がかかるか紹介すると
胃カメラは事前の診察と検査で6000円程の負担でバリウムが5000円程の負担となります。
※自己負担額が3割の場合
胃カメラとバリウムの費用については、材料費だけ考えると断然後者のほうが高いです。カメラの検査は喉につけるゼリー状の麻酔薬、カメラの洗浄費用だけです。
一方、後者の検査は、バリウムという造影剤の費用、胃を膨らませる発泡剤。X線のフィルムなどがかかります。
バリウムの方が安い
それでは、胃のカメラのほうが安い感じがしますが、実際には、カメラのほうがバリウムを入れる検査よりも、違いは5000円ほど高くなっています。
その理由は、バリウムを入れる検査は検査技師で行えますが、胃のカメラの検査をすることができるのは、医師だけだからです。
しかも、バリウムを入れる検査は、検査時間にして5分程度にもかかわらず、胃のカメラは医師を20分程度検査するために、拘束させますので、人件費がその分かかってしまい、バリウムを入れる検査のほうが相対的に安くなっています。
ただし、胃がんに検査や画像の精度は胃のカメラのほうがはるかに上です。しかも、バリウムを入れる検査のようにX線を照射するわけではないので被爆の心配もありません。
どちらが良いかは一長一短ですが、値段だけで言えばバリウムの方が安いとだけ覚えておきましょう。
胃カメラとバリウムはどちらが楽？
胃のカメラは、検査中はずっと口元からファイバースコープを胃まで投入されて、苦しいという人もいれば、
バリウムは、飲むという自然な行為だが、バリウムそのものがが飲みにくいという人もいます。
また胃カメラは、検査後は、何の処置もいりませんが、バリウムの場合は、検査中に胃に投入したバリウムを早く体外に放出しないと体内で固まってしまい便秘の元になり苦しくなります。
そのため、検査後にバリウムを排出するための下剤が処方されて、数日間はバリウムを出すのに要します。それが嫌だという人もいます。そのような方から便秘気味の方はあまりバリウムをおすすめは出来ないです。
そのため、どちらが楽かはその人がどちらがよりましかということによるため、一概には言えません。喉の反応が敏感な人は、胃カメラはやめてバリウムのほうが良いです。
ただし、バリウムを入れる検査によって、胃に異常が見つかった場合は、後日、胃カメラ検査に進むために、もしかしたら、二度苦しい思いをする可能性がある場合は、その事を考えると最初から胃カメラのほうが楽です。
といった感じで楽かどうかは人によって違うといった感じです。
医師と相談した上で片方ずつ試してみて楽な方を今後も継続といった感じでもいいでしょう。
最後に
胃カメラとバウリムの違いについて紹介してきました。
どちらが良いか人によって異なるのですが、値段ならバリウム。より詳細な検査をしたいのであれば胃カメラとなります。
もし初めて受診する際は周りの意見なども参考にしつつ受けるようにするのもありでしょう。