最近特定外来生物の「ヒアリ」が港に発見されている事でニュースになっていますね。
ヒアリはアリ科の一種なのですが、なぜこれだけ話題になっているかというと毒性を持っており刺された場合危険と言われているからなんです。
ではどういった症状が出るのか。ヒアリに刺される時の症状の特徴や対処法。また他のアリとの見分けなどについて確認していきましょう。
目次
ヒアリについて
まずヒアリとはどういった生物なのかについて抑えておきましょう。
ヒアリとはアリ科・フタフシアリ亜科に属するアリの一種で原産地は南アメリカの外来生物のひとつとされています。
神戸港で新たにヒアリ1匹確認 わなで捕獲:https://t.co/0a3RW2Vroe pic.twitter.com/CIoHKwf3sv
— 神戸新聞 (@kobeshinbun) 2017年7月14日
大きさとしては体長2~6mmと他のアリと変わらない小さな生き物ですが刺された場合毒性を持っており
「世界の侵略的外来種ワースト100」
に指定されている程なのです。アリとはいえ油断出来ない生物です。
また見た目としては赤茶色、腹部はやや黒っぽい特徴を備えています。
ヒアリに刺された時の症状について
ヒアリ毒はアルカロイド毒であるソレノプシンという成分が主成分となっています。
具体的な症状としては
- 軽度 刺された部位に痛みやかゆみといった症状
- 中度 刺されて数分~数十分後に腫れがひろがり部分的、または全身にじんましんのような発疹が現れる事がある
- 重度 呼吸困難・意識障害といったアレルギー反応「アナフィラキシー」を起こす事があり最悪の場合生命の危険を伴う
とされています。
症状は人によって大きく異なりますが数十分程度で症状が出るのが特徴です。
生命の危険にまで至るのはわずか
ここで抑えておきたいのは生命の危険にまで至るのはわずかという事です。
もちろん重症になる可能性はあります。その事については否定もしませんし、危険性については十分に抑えておかなければいけません。
…が報道ではその危険の部分が過剰に報道されているようにしか思えません。
あくまで本による情報に限るのですが
アメリカでは1年間で1400万人ほどがヒアリに刺され、そのうち100人ほどが死亡していると書かれている。
著者らによる調査が元となっている感じではなかったのでこの情報自体も確証があるものではないのですが、
確率にして0.001パーセント以下と非常に低いのです。
なので危険性についてはしっかり抑えておく。が神経質になりすぎる必要はないとも考えています。
ではもし刺されてしまった場合の対処法について確認しておきましょう。
ヒアリに刺された時の対処法について
ではもしヒアリに刺された時の対処法について抑えておきましょう。
軽症の場合
刺された直後は20~30分程度様子を見ましょう。
その際体調の変化がないか注意します。もし体調の変化がなければゆっくりでも良いので病院に受診するようにします。
この場合は皮膚科に受診するようにしましょう。
重症の場合
ただし重症の場合は別です。数分~数十分後、息苦しさや動機、めまいといった症状が出た場合はすぐに病院に行くようにしましょう。
近くに病院がない場合はすぐさま救急車を呼ぶのがベストでしょう。
パニックになりがちですが、状況説明「アリに刺された可能性」「急激に症状が悪化した等」を伝えましょう。
ヒアリは日本に定着する?
という事でヒアリに刺される時の症状や対処法について紹介してきました。
ただ現在は日本の港で発見されていますが、定着するまでには至っていません。では今後ヒアリが定着するかどうかについてですが
2017年7月時点では定着するかどうかは不明です。ですが可能性はある
といったのが現状況です。
ヒアリは「競争力や繁殖力がとても強いのが特徴」であり在来種の日本のアリが駆逐されて繁殖する可能性があるのです。
元々日本の港では検疫が行われていますが、今後ヒアリ対策に防除活動が行われる事かと思われます。
それでも現在外国との貿易が活発化しているゆえに定着する可能性があるという事は伝えておきます。
この事については最新情報が入り次第更新していきたいと思います。
ヒアリの予防策について
これはヒアリがもし日本に定着してしまった場合の対策になるのですが
- 野外での作業時にはプラスチック製の手袋を着用する等、肌を露出しない。
- アリが体をのぼりにくくするために、ベビーパウダーを靴やズボンに振り掛けておく。
- サンダル等を外に置きっぱなしにしない。
とされています。
あくまでもし定着した場合の予防ですが、その際はもっと具体的なヒアリの予防策が発表されるかと思います。
なのであくまで定着してしまった場合の予防策として覚えておきましょう。
最後に
ヒアリに刺される時の症状や対処法、及び日本に定着するかについて紹介してきました。
上記でも説明しましたが過度に神経質になるのは時期尚早でしょう。
重症になる可能性はあるが確率としては少なくそもそも日本ではまだ発見された状況で定着もしておりません。
ただヒアリについてやどういった症状が出るのかといった事については頭に入れておいて損はないでしょう。