溶連菌は幼児や小中学生の子供が冬場に感染しやすい感染症の一つです。
大人は子供と違い免疫力が高いため感染しても発症しないことが多いですが、幼児や子供をはじめとし大人にも溶連菌を発症すると咳が止まらなくなる人が多いですね。
今回は溶連菌の主な症状、咳が止まらない原因、感染した際の対処法、受診する際の医科について説明していきます。
目次
溶連菌の主な症状について
初期症状として発熱や喉の痛みといった風邪によく似た症状が現れます。本格的に発症すると身体中にかゆみを伴う赤い発疹、舌に赤い斑点が表れます。
発熱
38度から39度の発熱を伴います。高い時は40度以上まで熱が上がることもあるので注意が必要です。
3歳未満は乳幼児は熱が上がりにくく、発熱は発症から1日~2日程の間に現れる傾向にあります。
とはいえ人の発熱する要因は免疫機能が働いている証拠であり解熱剤の使用は体の免疫機能を妨げて長引かせる可能性があります。
なるべく解熱剤は出来る限り控えるようにしてあまりにも熱がひどい場合に使用するようにして再度医者に診察してもらうようにしましょう。
なお、熱が下がり始めると同時に手足の皮が向けますが心配ありません。
喉の痛み
強い痛みを伴い喉が赤く腫れます。
発熱と同じく発症から1日~2日にかけて喉が赤く腫れて痛みを伴い始めます。悪化すると扁桃腺炎や咽頭炎などを発症する危険もあります。
その際は無理に食べようとはせず辛味や苦味、酸味などが強い刺激物は避け、ゼリーやヨーグルト、お粥やうどんやスープなど喉の通りが良いものを食べるなど食事や飲み物を気を遣うと良いです。
なお冷た過ぎる、または熱過ぎるのも喉に刺激を与える原因となるので気を付けましょう。
時折血の混じった痰が出てくることがあります。痰に血が混じっている時は無理に痰を出してはいけません。
イチゴ舌
溶連菌を発症すると舌に赤いぶつぶつと凹凸のある斑点が現れます。
その様がイチゴに似ていることに基づいてイチゴ舌と呼ばれており、イチゴ舌は発症から2日~4日程の間に現れます。
喉の痛み同様にイチゴ舌も食事に影響を及ぼすので刺激物は控えて食べやすいものを摂取するようにしましょう。
発疹
身体の至る所に強いかゆみを伴う小さく赤い発疹が現れます。
脇の下や下腹部は特に酷い傾向にあります。発症から1日~2日程の間に現れます。
といった事が溶連菌の主な症状です。
溶連菌と診断されれば抗生物質が処方され、抗生物質を服用すれば症状も数日で収まります。
ですが2日~3日程経過しても症状が収まらない場合は再度医療機関を受診して医師の診断を仰ぎましょう。
なお、抗生剤は症状が収まっても合併症の予防もかねて10日間は飲み続けます。
子供は薬を飲み忘れて症状がぶり返してしまうこともあるため、薬は保護者が管理して決められた頻度で服用させましょう。
溶連菌の咳が止まらない原因について
上記の様な症状が溶連菌の主な症状ですが、溶連菌が元に別の病気が起こる「合併症」を起こす可能性があります。
主な合併症は
・中耳炎
・副鼻腔炎
・リウマチ熱
・気管支炎
・頸部リンパ節炎
などがあります。
その内溶連菌が原因で副鼻腔炎や気管支炎などの合併症を起こすと咳が止まらなくなります。特にむせるような咳が出る傾向が強いです。
溶連菌は主に上気道で繁殖しますが、その繁殖した溶連菌が奥に入り込むことによって副鼻腔炎や中耳炎などを併発します。なお、副鼻腔炎からさらに喘息を併発することもあります。
合併症が起こる原因について
溶連菌に感染した際の対処法は後で説明する抗生物質を服用して治していくのですが、2~3日で症状が落ち着いてきます。
が、溶連菌が体内にいなくなったわけではありません。医師に指示された分の抗生物質を服用しないと再発し合併症を起こす可能性があるのです。
このように放置していて治る病気ではない上に、悪化して合併症がさらなる合併症を引き起こして合併症の連鎖となってしまう恐れがあるため溶連菌が疑われる場合は早急に医療機関を受診しましょう。
溶連菌に感染した時の対処法をチェック
溶連菌は抗生物質を用いて治療します。
要チェック
さきほども申し分けた通りこの抗生物質を医師に指示された分を服用しなければ完治させることは出来ません。
症状が落ち着いてきても飲みきるようにしましょう!
抗生物質を服用すると2日~3日程で発熱や咳などの症状が治まりますが、菌が完全に死滅するまでは再発の危険性があります。
そのため抗生物質は症状が治まっても指定された期間の間は服用を続けましょう。
なお、正しい用途で抗生物質を服用しているにも関わらず症状が回復しない場合は再度医療機関を受診しましょう。
病院は何科へ行けばいい?
もし溶連菌の症状の疑いがある場合どの病院に行くかについてですが、
ですが大人が感染した場合は耳鼻咽喉科、または内科を受診しましょう。
内科でも検査はしてもらえますが溶連菌の専門は耳鼻咽喉科です。
なお、大人であっても溶連菌であれば小児科でも検査程度はしてもらえます。
ですが小児科はあくまで幼い子供の患者を中心とする医科のため、大人である場合は内科や耳鼻咽喉科がおすすめです。
最後に
溶連菌の症状や咳が止まらない時の対処法について紹介してきました。
対処法としては抗生物質を服用して治していく事になります。病院に行った際にしっかり言われると思いますが、症状が落ち着いても最後まで飲みきるようにしましょうね。