溶連菌は子供がかかりやすい感染症のひとつですね。発疹が出たりイチゴ下になったりと見る分にも辛いですね。
子供にかかりやすいですが、感染症という事は大人にも感染するのだろうか…と気になってしまうもの。という事で溶連菌が大人でもうつるのかどうかについて確認していきましょう。
目次
溶連菌の主な症状について
まずは溶連菌に感染する事による症状についてどういった症状が出るのか抑えておきましょう。
咽頭炎、扁桃腺炎
高熱が出て、喉に炎症が見られかなり喉の痛みも強く、真っ赤に腫れていて見るだけで痛いのが分かる位です。
イチゴ舌
舌にはまるでイチゴのよう白いブツブツが出来ます。痛みが走る辛い症状ではあるのですが、大人は抵抗力がある事もあってあまりイチゴ舌にはならないといわれています。
全身発疹
顔~身体全身沢に赤いボツボツとした発疹ができ、かなりの痒みもあります。
発疹が消え始めてくると、手や足の指先などからぽろぽろと皮膚がむけて来る事もありますが、放置していても自然に治まって来ます。
この様子を「皮膚落屑」と言います。
といった症状が主で他に発熱や頭痛といった症状が出ることもあります。
溶連菌は大人にもうつる?
といった感じに溶連菌の症状について紹介してきましたが、溶連菌は子供の症状で大人も感染するの?と疑問に思う方もいるかと思いますが、
子供が溶連菌感染症に感染した場合に、大人が看病する事で感染する事があります。
勿論ですが、子供から大人に感染するだけではなく、大人が感染した場合にも子供にも感染する事の確率の方が多いと言われています。
ただ、大人の場合には症状として現れず、保菌する事もあると言われています。
チェック大人の場合には、体力減少が著しい場合で免疫力が低下している時に、家族の中で溶連菌の感染者がいる場合には感染し易いので注意した方が良いと思われます。
*患者本人もマスクをし、うがいやマスクをして予防する事も心がけましょう。。
溶連菌は自然治癒でも問題ない?
よく病気などについては家で安静にしておけば問題ないでしょ。
と病院に行かず自然治癒で治そうとされる方もいますが、溶連菌はそんなわけにはいきません。
溶連菌は心臓や腎臓の働きに支障をきたす事もあるとも言われていて、早期の治療を初めて完治する事が大切なのです。
また、溶連菌感染症の中には、症状が見られない溶連菌潜伏期間があり、この溶連菌潜伏期間に、周りの人に感染する事もあるので、気をつけたいですね。
特に、子供は感染し易いので、大人が感染してしまった場合には子供に感染させないようにする事も大切な事です。適切な治療をしない事で近親者に感染してしまったらこまりますよね。
また、周りに妊婦さんがいた場合は、最悪B型の溶連菌に感染したら破水や早産も心配されますし、出産まじかの場合には胎児に感染する事も考えられ、胎児が肺炎になる事もあるそうなのです。
溶連菌感染症の症状が見られた時は、出来るだけ早く病院に行き抗生物質を服用する事で熱もすぐに下がりますし、必要な期間の薬を服用する事で細菌を完治でき、恐れられている合併症も防ぐことが出来ます。
*自己判断などで放置しないで、早目の治療をお薦めします。
溶連菌の治療法について
溶連菌の治療方法には、一般的に抗生剤が使用される事で殆どの場合には治まるのですが、もし少しでも菌が残ってしまった場合には「急性腎炎、リウマチ熱、アレルギー性紫斑病」などを引き起こすと言われています。
それらを防ぐ為にも、抗生剤を完治するまで服用する事が大切になります。
投薬される薬の種類により内服する期間も違って来るのですが、一般的にはペニシリン系の薬が使われます。
ペニシリン系の薬の場合には、10~14日位は必要になります。その間は毎日確実に飲み続け最後まで飲みきるようにしましょう。
チェック抗生物質を服用する事で数日で症状が落ち着いてきます。が、溶連菌そのものは体内にまだ残っている事が多いので最後まで飲みきらないと再発する恐れがあるからです。
溶連菌の抗生物質に関しては別の記事でまとめました。とにかく最後まで飲み続ける事が大事です。
関連記事:溶連菌の抗生物質の種類は? 服用期間や正しい飲み方もチェック家族への治療は必要?
一人が溶連菌に掛かった場合、家族全員に感染しているかどうかは分かりませんが、家族への感染確率として、子供同士の場合は50%弱、大人の場合は20%と言われています。
もし、家族の中で「発熱やのどの痛み」を感じた場合には、早めに検査する事をお勧めします。
また菌が見つかった場合には早期治療する事をお薦めします。
最後に
溶連菌は大人も感染するのか。自然治癒についての可否や対処法について紹介しました。
大人は子供に比べて抵抗力が高くても子供からうつる可能性があります。もし子供が感染してしまった場合は手洗い・うがい、家の中でもマスクの着用などを行うようにしましょう。