軽減税率のメリットやデメリットについて

軽減税率 メリット デメリット

消費税増税の際にセットで話題に上がる軽減税率。

別記事で軽減税率についてやいつから導入されるか説明してきましたが、
やはりメリットやデメリット、問題点などがあるんです。

今回の記事ではこの点について書いていこうと思います。

スポンサードリンク

軽減税率のメリットは?

軽減税率のメリットに関しては一つ。

増税になった分の税率が軽減されて消費者の負担が抑えられるという事です。

単純かつわかりやすいですね。

消費税が増税されるという事はそっくりそのまま生活の負担となります。
その影響が受けるのは特に低所得者。その負担を軽減する為にも

生活必需品の中の一部の税率を軽減して負担を抑えよう。
というのが軽減税率の目的ですしね。

とはいえメリットはこれぐらいで
消費税増税とセットで考えるとデメリットの方が多いというのは間違いありません。

軽減税率のデメリットについて

では>軽減税率のデメリットについて紹介していきます。
ここでは軽減税率は消費税増税に伴って導入されるものなので

消費税増税によるデメリットとセットで書いていきたいと思います。

軽減税率導入による税収の減益

軽減税率は対象は生活必需品です。

生活必需品は当然国民にとって必要なものなのでそれが軽減されるとなれば
そっくりそのまま税収の減益となります。

とはいえ軽減税率は生活必需品の中でも一部の対象品目についてなので
そこまで税収の減益になる事はないでしょう。

ただ消費税増税は一時的には税率変更前の特需や税率を上げた直後は増収になりますが、
消費税増税による買い控えや所得の減少による生活が苦しくなり結果として長期的に見れば減収になる傾向が非常に高いです。

それに加えて軽減税率による税収が減る事によって消費税以外の税にしわ寄せが来るのではと感じています。

どの品目が対象になるかがあいまい。

現時点で軽減税率の対象品目は生鮮食品またはそれに加えた加工食品となっています。

JAS法による生鮮食品と加工食品の定義は

・加工食品:製造又は加工された飲食料品
・生鮮食品:それ以外

厳密には違いますが、大雑把に言えばこんな感じです。

つまり加工食品全てを軽減税率にすればほとんどの食品が対象になりえるのですが、
加工食品全てではなく一部が軽減税率になりそうなんですよね。

そうするとどの加工までが対象なのか線引きが判断が非常に難しいんですよね。

実際に議論で「クッキーとケーキと菓子パンに、納得できる線は引けない」
なんて事ありましたが、本当にその通りで加工食品を対象に含めるのであれば全てでないと収集がつかないんですよね。

また食品であれば人によって好みが違うので軽減税率を平等に恩恵を受ける事が出来ないというのもデメリットではありますね。

手間の割に恩恵が少ない

軽減税率が導入されるとなると当然販売店でのレジのシステムを変更する(または新しいものを導入する)必要がありますし
今後新しく販売される商品についても軽減税率について仕分けをする必要がありかなりの手間となります。

その割に軽減税率による税率は据え置きの8%。つまり2%しか変わらないんですよね。
意外とこの事実を知らない方もいるのですが、消費税増税の割に軽減される恩恵は少ないわけです。

5%まで軽減されるのならまだしも2%しか変わらないのであればコストの無駄と言わざるおえないのではないかと思いますね。

少し脱線しますがまぁ一番恩恵を受けるのは軽減税率導入によるシステム開発を行う大手システムでしょうねw

といった感じで軽減税率を導入してもメリットよりデメリットの方が多いんですよね。
また導入による問題点もいくつかあります。


スポンサードリンク

軽減税率の問題点とは

デメリットと言ってもいいですが、ここでは実際に導入された際の問題点について
確認していきましょう。

販売店の負担の増大

デメリットでも紹介しましたが、軽減税率導入により商品の一部を例外的に軽減するという事はレジのシステムなどを変更する必要が高いです。

その負担は誰がするかというとまず間違いなく販売店側でしょう。
仮に政府がシステム導入の負担を受け持つとしたら膨大な額と時間を要します。

(もし政府負担となった場合その負担額が税金で賄われると考えればそれはそれで問題なのですが)

つまり余分なコストの増加となってしまうでしょう。

もし小規模の店舗でシステムを新たに導入しないとなると手続きが煩雑となりえます。
購入者側も混乱をどれが軽減税率か混乱する事もあるでしょう。

その事からも販売店及びそれに関わる販売者の負担が増加するのは間違いないでしょう。

税率が複数による事務負担の増加

軽減税率導入により商品事に税率や税額を記載した請求書が必要になります。

今まではそんなもの必要ありませんでした。税率が単一でしたので。
それが複数になるので今まで必要なかった事務処理が必要になってくるので

事務処理をする人にとっては大変な手間となります。
先ほど話したシステム導入でもコストはかかりますし、会社にとって負担が増加するのは間違いないでしょう。

まとめ

軽減税率のメリットやデメリット、問題点について紹介してきました。

元々思っていた事ではありますが、こう書いてみるとやはりデメリットの方が大きく上回る形ですね。
まだ軽減税率が決まったわけではありませんが、導入初期に混乱を招くのは間違いなさそうです。

スポンサードリンク
合わせて読む軽減税率はいつから適用?対象品目などわかりやすく紹介

スポンサードリンク