近年になり注目を集めてきているRSウイルス。
基本的には幼児期や子供の時期にかかりやすいのですが、大人でも感染してしまう可能性はあります。
大人がかかってしまった場合の症状や重症の可能性、会社に出ても良いか抑えておきましょう。
目次
RSウイルスの大人の症状について
RSウイルスの子供についての記事でも紹介しましたが、基本的な症状としては
- 鼻水
- せき
- 喉の痛み
- 37度を超える熱
- 嘔吐
- ひどいせきこみ
- 喘息のような息遣い
- 急性細気管支炎、肺炎などの重い呼吸器症状
といった風邪のような症状から重症化すると
といった症状がRSウイルスの特徴です。
発症前から風邪の症状が次第に出始め、潜伏期間は1~3週間と人によって大きく差が出ます。
なのでRSウイルスの潜伏期間が長いと風邪っぽい症状が長期化していまうんです。
風邪っぽいけどなかなか治らないなぁ…と感じた場合はRSウイルスに感染している恐れがあるので病院に行った方が良いでしょう。
RSウイルスは大人でも重症になるの?
では本題に移りますが、上記でも紹介した通り重症した場合は肺炎など呼吸器系の重い症状まで発展するRSウイルス感染症。では大人が感染した場合どうなるかというと
重症化する恐れはかなり低く風邪っぽい症状で終わる事が大半です。
子供の場合はまだRSウイルスの抗体も出来ておらず免疫力が低い為に重症化する恐れがあるのですが(全体の1~3%)
大人の場合は子供の時に比べて一度抗体が出来ていてかつ抵抗力が上がっている為にほとんどの場合は軽症で済んでしまうんですね。ただ免疫力が出来ていますが、抗体が不十分な為大人でも感染する事があるのです。
なので子供の場合特に気をつける感染症の一つであるRSウイルスではあるのですが、普段健康である大人が重症化する可能性はあまり心配する必要はないでしょう。
抵抗力が弱っている場合は症状が悪化する事も
とはいえ体調が悪く抵抗力が落ちている状態でRSウイルスに感染してしまった場合は症状が重くなる事もあります。これはRSウイルスに限った事ではありませんが。
その場合RSウイルス本来の喉の痛みや喘息のような息遣いなど呼吸器系の症状が出る可能性があります。その場合は症状が長引く可能性があります。
特に気をつけるのは高齢者で抵抗力が落ちている高齢者がRSウイルスに感染してしまうと喘息などの症状が起こる事もあり重症化する可能性があります。
過去に介護老人保健施設にて集団感染した事例もあります。抵抗力が落ちている場合は大人であってもやはり気をつける必要があります。
重症化する事はそこまで多くはありませんが、風邪っぽい症状が治らず悪化した場合はすぐに病院へ行くようにしましょう。
子供がいる場合は感染させてしまう事に注意
といった感じで大人の場合RSウイルスに感染しても軽症で済むのですが、
軽症で済むがゆえにマスクや手洗いを怠ってしまい子供に感染させてしまう危険性があります。これが厄介なんですね。
RSウイルス自体感染力がとても強く、感染経路が飛沫感染や接触感染です。つまりマスクなどを着用していないとくしゃみなどの飛沫によって子供が感染してしまう恐れが大きいんですね。
RSウイルスと風邪との違いについて
上記でも説明した通りRSウイルスに大人が感染した場合は風邪と似たような症状なので見分けがつかない事が多いです。
数日経過すると自然に治ってやっぱ風邪だったか…と思う程度なんですね。熱などが下がっても咳が続いたりする場合はいつもと違うかも?と感じる程度です。
なのでお子さんがいる家庭では特にですが、予防、または感染した時の対処が重要です。なのでRSウイルスの予防、対処法についてしっかり抑えておきましょう。
RSウイルスの予防法について
すでに文章中にも触れていますがRSウイルスの予防法は「手洗い、うがい、マスクの着用」です。予防の基本ではあるのですがやはり感染を防ぐには重要になってきます。
会話中のしぶきですらRSウイルスに感染させてしまう事もあります。なのでそれを防ぐ為にもマスクの着用というのは大事なんですね。
- 感染者がご家庭にいる際は家の中でもマスクを着用するようにしましょう。
- 手洗いについても外から帰ってきた時、食事をする前、看病をした後などこまめに行うと○ 消毒用アルコールも有効です。
- うがいについても帰宅したらしっかり行うようにしましょう。
RSウイルスに感染した場合会社に出て良い?
RSウイルスに感染した場合の会社の出社についてですが、風邪っぽい症状で終わってしまう分、風邪という連絡で終わってしまう事が多いかと思われます。
ただ発熱など症状が悪化してRSウイルスと診断された場合は
- RSウイルスに感染した事を連絡する事
- 休養が必要なのか。またその場合何日ぐらい休養が必要と医師から診断されたのか
- マスクを常時着用
- 手洗いなどや消毒用エタノールをかけるなど身の回りの消毒の徹底
この2つを報告した方がいいでしょう。
また診断書に関しては特別必要というわけではありませんが、もし仮に休みが長期化した場合、ウイルスに感染した事を証明する為に医師に書いてもらっても良いでしょう。
ただそこまで悪化する事はまれなのであまり考えなくても良いかと思われますがそういったこともあるという事も頭に入れておきましょう。
ただ気をつける点としては感染力が強く潜伏期間の長いウイルスなので
出社した際にウイルスが残っている可能性がかなり高いです。
なので出社した際は感染拡大予防の為に
この2つはしっかりと行い他の方に感染しないように心がけましょう。
まとめ
RSウイルスの大人の症状。重症の可能性、会社に出ても良いか紹介してきました。
重症になる可能性はそこまでなく健康な大人であれば期間は長くても風邪と間違える程です。それゆえに相手に感染してしまう可能性も高いのでもし感染してしまった場合は予防をしっかりと行い、療養に努めましょう。