バリウムの副作用で腹痛や便秘といった症状も?

バリウム

みなさんはバリウムをご存知でしょうか?

今は日本の医学も随分と発達し、検査や治療の方法なども一つではなく多種多様な方法での検査や治療が可能になりました。

ですが服用したことがない方はバリウムと聞いてもピンと来ない方も多いのではないでしょうか?

今回はバリウムとは一体何か、バリウムの副作用、利用の際の注意点、バリウム以外の方法について説明します。

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バリウムについて

チェック

・バリウム検査とは

胃腸のレントゲン検査は胃がんや胃潰瘍など、胃腸の様子を見ることで病気を発見したりすることなどが出来ます。

胃腸のレントゲン検査は以前は胃カメラが主流でしたが、今では硫酸バリウムという粘度がある白色の液体のような物質を服用する方法もあります。

X線は身体はもちろん、胃も透過してしまいます。ですがバリウムを服用することによって胃の表面にバリウムが付着し、胃の精密な形をレントゲンフィルムに撮ることが出来ます。

なお、医療機関で検査の際に処方されるバリウムには飲みやすいようにバニラやミントなどの味がついていることが多いです。

バリウム検査の流れ

チェック

バリウム検査を受ける場合、いくつか注意点があります。ひとつずつ確認していきましょう。

午前検査の場合は前日の21時以降は絶食

食事

検査前に確認があると思いますが、前日の21時以降は絶食になります。水分の摂取は可能ですがお茶か水、白湯のみです。

また当日検査を受ける前も食べてはいけなませんので注意しましょう。

午後検査の場合は当日朝7時以降絶食

また午後に検査を受ける方は当日の7時以降が絶食となります。また食事を取るにしても消化の良い軽い物で済ませるようにして胃の中を出来る限り空白の状態にしておきましょう。

水分に関して

水分補給

水分に関しては先ほど軽く触れた通りお茶や水程度は可能ですが当日

  • 午前検査の場合起床後は飲んではダメ
  • 午後検査の場合午前7時までにコップ1杯程度ならOK

となります。水分程度なら検査1時間前に…といったわけではないので注意しましょう。

またアルコール類は前日から控えるようにしましょう。

といった事が注意点でしょうか。その他普段から服薬している場合は検査を受ける前に医師に確認しておきましょう。

当日は検査を受ける医療機関で検査の前に薄めたバリウムで発泡剤を服用します。

これはガスなどで胃を膨張させて伸ばして異変を発見しやすくするためです。発泡剤は舌先に置いていると気体になって飲みにくくなってしまうため、舌の奥の方に置いてからすぐにバリウムで一気に飲むと上手に飲むことが出来ます。

発泡剤を服用したらさらにバリウムを服用します。

バリウムは粘度が高く飲みにくいですがこれは胃の内壁にバリウムを付着させるためであるため、薄めて粘度を低くするなどといったことは出来ません。

ですが少しずつ飲んでいるとひどく飲みにくくなるため、少しでも粘度が気にならないように下で味わったりせずに一気に飲み干した方が飲みやすいです。

バリウムを飲み干した後は検査台に寝転んで医師の指示通りに動きましょう。

ゲップについて

バリウム検査では発泡剤を服用します。

この発泡剤によって胃にガスが溜まるためゲップが出そうになりますが、ゲップをしてはいけません。

ゲップが出そうな際は唾液を飲み込んだり顔を少しだけ下に向ける等するとある程度は我慢することが出来ます。

下剤と便について

薬

検査が終わると下剤が処方されます。これはバリウムを体内から排出するためです。

ポイント
下剤は処方されたらすぐ飲みます。なお、バリウムは長時間排出されずにいると胃の中で固まってしまいます。

便の色が白色から茶色に変わるとバリウムが全て排出された証拠です。

必ず用量を守って飲む事

便の色が茶色に変わるまでは水分を多く摂取し、食事は普段通り摂りましょう。食物繊維の多い食事にするとなお良いです。

なお、アルコールには腸内の水分を奪う作用があります。水分が少ないとバリウムが固まりやすくなってしまうため、便の色が茶色に変わるまでアルコールの摂取は控えましょう。

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バリウムには副作用も

腹痛

バリウムはまれにですが、不快感や吐き気などの副作用が伴うことがあります。

これらの副作用はバリウムが全て身体から排出されると治まりますが、まれに重篤な副作用を伴う恐れがあります。

ショック

血圧低下により失神します。
意識消失、チアノーゼ、呼吸困難、嘔吐、蕁麻疹、痺れ、動悸などの症状が見られます。

アナフィラキシー症状

赤い斑点が現れる、口腔咽頭浮腫、顔面紅潮、嘔吐、喉頭浮腫や顔面浮腫、呼吸困難、血圧の低下、喘鳴などの症状が見られます。

消化管穿孔

急激な腹痛、ショック症状、遊離ガスが横隔膜直下に溜まる、腹膜炎、大量出血、敗血症等の症状が見られます。

腸閉塞

便秘、腹痛、嘔吐、排便が途絶えるなどの症状が見られます。

腹膜炎

腹部全体の激痛、嘔吐、発熱、腸閉塞症、ショック症状、腹部の張りなどの症状が見られます。

副作用が発生した場合すぐに病院へ

病院

副作用について紹介しましたが、起こる可能性としてはそこまでありません。が、どれも重篤な副作用であるため、少しでも違和感や異変を感じたらすぐに検査を受けた医療機関に受診しましょう。

最後に

バリウムの検査の流れや副作用、出ない時の対処法について紹介しました。

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紹介したようにバリウム検査を行う際に気をつけなければいけない点がいくつかあります。検査前に説明などもあると思いますのでしっかり確認しておきましょう。

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