足の先や手の先に出来る「しもやけ」って、とてもむずがゆくて痛みも結構つよくて、この辛さはなった事がない人には分からない辛さですね。
実は「しもやけ」は季節に関係なく、異常なくらいに冷え症の方の場合、特に運動不足が原因で出来る事もあるそうなんですよ。
そんな「しもやけ」の原因や治療法について調べて見ましょう。
目次
しもやけってどういった症状?
一般的に言う「しもやけ」は別名を「凍瘡(とうそう)」と呼ばれていて、「手や足、耳たぶ」が赤くはれてかなりの痒みと痛みを伴います。
時には「鼻や頬」が赤い発疹とか腫れのようになり、手や足と同じ様に異常なかゆみや痛みになる事もあります。
「しもやけ」の症状には、大きく分けて見ると二種類に分類されるでしょう。
まず一つ目は、
手や足全体が腫れてまるで、柿が熟れた時のように様に見える事で「樽柿型」と言ったしもやけ。
二つ目は、
手や足の先端部分の指とか足の裏、または耳たぶの他に鼻や頬に赤い発疹のようなものが出来る場合もあり、これを「多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)型」と言います。
どちらの「しもやけ」も重症になった場合には、水疱になったり、水泡が潰れてしまいびらん(ただれ)状態になる場合もあります。
しもやけの原因について
実は「しもやけ」が、出来る人は毎年寒くなると出来ると思っている場合が多いのですが、意外にも現代社会には「しもやけ」を引き起こすかも知れない身近な肌トラブルと言われているのです。
その為に動脈と静脈のバランスが悪くなる事で血液の循環も悪くなり、身体の末梢に位置する手とか足、または耳等にスムーズに栄養を運ぶ事が出来なってしまうのです。
結果、身体の末端でうっ血とか炎症を起こしてしまい、これを「しもやけ」と言っているのですね。
通常は寒い時期になると症状が起こる事から、寒い時期の季節病とも言われています。
ただ、「しもやけ」になるのは寒さだけではなく家族の中にしもやけになり易い人(遺伝)や、冷え症の方の場合にもなり易いと言われています。
特に寒い時期で温度差の激しい日は要注意でしょう。
しもやけの治療法をチェック
もし、「しもやけ」になってしまった場合には、日常生活をする上でもかなり困難になります。
例えば、
「しもやけ」はとても痒いものですが、足先に出来た場合は靴を履いていた状態では搔く事は出来ない為、学校等に通う子供がなった場合では靴の上から搔く事もままならず、勉強に集中する事が出来なくなります。
顔や手の様に目立つ部分に出来た場合には、手や足と同様に痒さもあり触る事は可能ですが、特に女性の場合には外観的にもとても気になると思います。
どちらにしても早期の治療と、少しでも症状を軽くしてあげたい物ですね。
*治療方法
しもやけは身体の末端の血行不良で起きている事から、血液の流れを良くする事が一番の改善方法となります。
血行を良くする
血行不良を改善する為には、ビタミンEを出来るだけ接種する事が必要と思われ、ビタミンEには毛細血管を広げる働きをしてくれるのです。
その他にも、ビタミンE、ヘパリン類似物質(保湿剤)を含むクリームを患部に塗り、出来るだけ血行を良くする事が大切になります。
冷えやすい体質の改善
これは血行にも関わっている事ですが、しもやけは身体が冷えやすい事で起こりやすい症状です。それを解決する為にも日頃の運動を取り入れる事で予防や対策となります。
- ウォーキングやスイミングなどの全身運動
- にんにくや生姜などの心から暖まる食物を摂取する
- ゆっくりと入浴を行う
などをして体質の改善を行いましょう。
痒い時に
かゆみや、赤みが有る時は、ステロイド外用剤を塗ると炎症を抑えてくれるのでお薦めです。
特に「しもやけ」は痒さのあまりにかきむしり皮膚炎などを併発する事もありますが、その様な場合にもステロイド外用剤には抗炎症作用があるので良いと思われます。
*悪化した場合には
もし、「しもやけ」の状態が悪化した場合で水疱や、びらん(ただれ)になってしまうと、感染を起こす事も考えられます。
この様な場合には、細菌増殖を止めなくてはいけませんので、抗生物質を含んだステロイド外用剤を使用する方が良いと思われますので、薬局などで購入時に薬剤師さんに相談されて見るのが良いと思われます。
ステロイド外用剤を塗り始めて1週間経っても、症状が改善して来ない場合には、躊躇しないで医療機関での診察をお勧めします。
誰もが出来る可能性のある「しもやけ」ですが重症になってしまうと治すのが困難になってしまう事もあります。
しもやけの市販薬で有効なものをチェック
多分ですが、「しもやけ」になったとしても、軽傷の場合には病院で診察するのではなく市販薬をお求めになる方が多いと思われます。
※痒くて、痛い「しもやけ」に良く効く市販薬についてご紹介
オロナイン:大塚製薬
昔から親しみのある皮膚疾患や外傷治療薬として、常備してあるのではないでしょうか?
水仕事後は勿論ですが、入浴後等しもやけの出来易い部分に塗り込むと効果があり、ステロイド系の軟膏ではないので子供にも安心して使う事ができます。
紫雲膏
漢方薬が入っている軟膏として、江戸時代に作られたと言われている、各社メーカーで販売されています。
紫根にはシニコンが含まれている事で、抗炎症作用や抗菌作用などに効果があると考えられています。
ユースキン:ユースキン製薬
炎症を鎮める成分でグリチルレチン酸や、血行を促進するビタミンE、皮膚の潤いを高めてくれるグリセリンやビタミンCなどを配合し、痒みの原因となる炎症を抑え健康な皮膚状態に回復します。
ベルクリーンS軟膏:クラシエ
血行促進効果があるトウガラシの成分と、痒みを鎮める成分であるクロタミトンの働きにより、あかきれやしもやけの症状にも効果があります。
メンソレータム軟膏:ロート製薬
皮膚の潤いや、皮膚への刺激から守り、しもやけの原因の血行不良を改善し、カンフルやユーカリ油等、メントールの局所刺激作用により痒み軽減してくれます。
この様に、「しもやけ」に効果のある薬も沢山販売されています。しかし症状によって早目に医師の診断を受ける事も忘れないようにしましょう。
最後に
しもやけの原因と治療法。市販薬で有効なものについて紹介してきました。
しもやけの症状がひどくなると日常生活が辛くなるほど辛い症状となります。少しかゆみがある程度であればまず市販薬を使用してみて症状が治らない場合は早いうちに病院でみてもらうようにしましょう。