寒い時期になると、体が冷える事で体調を崩したり、空気が乾燥する事から風邪を引き易くなったりします。
健康な時は身体の機能も充分発揮して、ウイルス等からも守ってくれるのですが、体力の低下でインフルエンザなどの病気に感染しやすくなっています。
そんな時にインフルエンザに感染した場合に自然治癒で治される方もいますが、自然治癒でも問題ないのか。薬なしのデメリットについても確認していきましょう。
目次
インフルエンザの主な症状について
毎年多くの方が感染して話題にもなるので説明不要かもしれませんが、ざっとインフルエンザの主な症状について確認していきましょう。
インフルエンザに潜伏期間があり、実際に体調が悪かったりするのは、ウイルスが身体に侵入後1~3日経ってからになります。
その他に喉の痛みや、咳、鼻水、頭痛、下痢、関節痛と、吐き気もあり、暫くはこの様な症状が何日か続き何をするのも辛く感じると思います。
かなりの割合で筋肉痛を伴い身体中に痛みを感じる事もあります。
インフルエンザに感染したら、完治するには5~7日は掛かると言われていますが、個人差により体力や免疫力が違う為、数日で治る方もいれば1週間以上かかる方もいます。
例え体調が落ち着き熱は下がったとしても、インフルエンザウイルスは感染力が非常に強い為、出来るだけ接触しない、マスクを家でつけるなど周りの人への感染の注意が必要です。
型によって症状が異なる事も
おおまかな症状については上記のような症状なのですが、インフルエンザにも型があり高熱の症状が出やすいインフルエンザA型や高熱はあまりないが下痢や腹痛の症状が出やすいインフルエンザB型というのがあります。
時期は1~2月がA型、2~3月にB型が流行する傾向があります。詳しい内容は別の記事にまとめたので参照してください。
関連記事:インフルエンザA型の特徴は?感染期間や対処法も確認関連記事:インフルエンザB型の症状や潜伏期間。完治までの期間について
関連記事:インフルエンザ2016-2017の流行時期や対策について
インフルエンザは自然治癒でも治るの?
自分には考えられないのですが、たまにインフルエンザなのに病院に行かずに(自然治癒)治すと言った人を見かけますが、実際にインフルエンザに感染した場合「自然治癒」で治るものなのか疑問に持つ方もいるかと思います。
実は現在では「タミフル」がインフルエンザには有効な薬として、病院からも投薬されているのですが、2001年より以前には、インフルエンザに効く薬は無かったと言われています。
毎年流行する時期になると予防接種をして予防するか、もし感染してしまった場合には「安静にして」熱が下がるのを待つ事しか出来なかったそうなのです。
熱が下がった後に、体力を付け体調が戻るのを待っていたんだそうなのです。
と、言う事は完治するまでにはかなりの時間がかかっていたり、周りへの感染も多かったかと思います。要は治らない事はないですが辛い症状が続く可能性があるというわけです。
今では、インフルエンザの特効薬として「タミフルやリレンザ、イナビル、ラピアクタ」等が投与されているので助かりますね。
少しでも早く治し、周りへの感染予防の為にも、効く薬があるのですから服用をお薦めします。
また、病院で薬を処方して頂いたから安心と言うのではなく、安静にする事は重要になります。
インフルエンザを薬無しで治す際のデメリットについて
インフルエンザにかかったとしても、病院や薬なしで治そうと頑張った場合のデメリットについて確認していきましょう。
インフルエンザの症状が長引く可能性
上記でも紹介しましたが、抗インフルエンザ薬を服用しない事で症状が長引く可能性があります。インフルエンザの為のお薬を服用しないので当然といえば当然ではありますが。
タミフルやリレンザ、イナビルなど抗インフルエンザ薬はウイルスの増殖を抑制します。
発症から48時間以内に服用する事で発熱期間は1~2日間短くなり、ウイルス排出量も抑えられます。逆を言えば自然治癒で治そうとすれば高熱が続く可能性があり治るまでの期間が長くなります。
40度近い高熱になる事もあり、それだけ体力が消耗されます。最悪入院するほど症状が悪化する可能性もあるという事を頭に入れておきましょう。
合併症を併発するとさらに危険に
またインフルエンザは肺炎や中耳炎、急性筋炎など様々な合併症などを併発している事も考えられます。
抵抗力が落ちて症状が長引いた状態で合併症を併発してしまうと非常に危険です。インフルエンザの怖さは合併症を併発する所もあります。
自然治癒で治せない事もないですが、リスクについてもしっかり理解しておきましょう。
基本はやはり病院で薬をもらって治した方が良い。
その事から自然治癒で治そうと考えられている方も無理をせず病院で抗インフルエンザ薬をもらう事をおすすめします。
単なる風邪なのか、良く分からない時ならともかく、明らかにインフルエンザと分かっている時は合併症を引き起こす事も考えられますから病院で診察して戴き薬を飲んだ方が良いですね。
通常のインフルエンザは5~7日前後で症状は落ち着きます。
インフルエンザの症状を感じ始めて5~7日が過ぎても、熱が下がらない、咳がひどくなっていると感じた場合は、合併(肺炎)の可能性も考えられるので早めに医師の診察を受けた方が良いですね。
最後に
インフルエンザは自然治癒で治るものなのか。薬なしのデメリットについても紹介してきました。
病気は病院に行かず自然治癒で治そうと考えられる方もいますが、薬を飲まない事で症状が長引き合併症を併発する事で非常に危険な状態になる事があります。少しでもインフルエンザの症状が出たら医療機関に行くようにしましょう。