成長期に身長が伸びない原因について

疑問

自分の身長が思うように伸びないと、それがコンプレックスになって学校生活が辛くなってしまいますよね。

身長が伸びない原因の多くは食生活や生活習慣の乱れで、それらの改善によって身長が伸びる可能性は十分ありますが、

極端に身長が低かったり伸びが悪かったりする場合は、病気が隠れている恐れがあり、注意が必要です。ひとつずつ確認していきましょう。

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身長が伸びない主な原因について

身長がよく伸びる時期は男子で12~14歳、女子で10~12歳頃です。

成長ホルモンの分泌がピークになり、身長がぐんと伸びますが、この時期になっても身長が伸びない主な原因は、食生活や生活習慣の乱れです。

遺伝の影響は実はそこまで高くない

両親共に身長が低いと、子どもの身長も低くなるとよく言われますが、

遺伝の影響は2~3割で、食生活や生活習慣の影響が大きいです。ただし、子どもの食生活や生活習慣は親に似るので、親の影響を受けるのは多分に考えられます。

栄養不足

野菜

食生活において、身長の伸びに悪影響を及ぼすのは栄養不足です。

  • 赤ちゃんの頃ミルクを飲む量が少なかった
  • 離乳食をあまり食べなかった
  • 病気やアレルギーで食事を制限されていた
  • 少食で食事量が少ない
  • 偏った食生活
  • 無理なダイエット等

上記のような事が栄養不足の原因になります。

睡眠不足

睡眠

生活習慣の中で特に重要なのはしっかりと睡眠をとる事です。睡眠不足は成長ホルモンが十分に分泌されなくなる原因になります。午後10時~午前2時頃に最も成長ホルモンが多く分泌されるので、夜更かしは禁物です。

適度な運動で骨や筋肉が刺激されて成長ホルモンが分泌されるので、運動不足だと成長ホルモンが分泌されにくくなります。また、運動不足は肥満の原因になります。肥満になると思春期が早く来て成長が止まるのが早くなります。

さらに運動不足だと適度に疲労をしていないので睡眠のリズムが狂う結果となりやすいんです。

身長が伸びていないと感じたら、まずは食生活や生活習慣を見直し、改善する事が大切なんです。

伸びない原因は病気である事も

子供

身長が伸びない主な原因は食生活や生活習慣の乱れですが、同級生と比べて明らかに身長が低かったり、身長の伸びが悪かったりする場合、低身長を引き起こす病気が隠れている恐れがあります。

身長

参照:成長曲線を使って着実に身長を伸ばしていこう

低身長を判断する目安となるのが成長曲線です。成長曲線は、子供たちの身長や体重のデータを集計し、年齢(〇歳〇ヶ月)毎の平均値を男女別にグラフ化したものです。

あくまで平均値ではあるのですが、この成長曲線から明らかにずれていると何かしらの病気を持っている事があります。

低身長ではなくても、ある時期から急に身長の伸びが悪くなり横ばいになっていたり、小学校低学年頃に急に身長が伸びてその後早期に伸びが止まったりする(思春期早発症の恐れがある)場合も注意が必要です。

低身長を引き起こす原因としては、

  • 成長ホルモンの分泌不足(成長ホルモン分泌不全性低身長症)
  • 甲状腺ホルモンの不足(甲状腺機能低下症)
  • 子宮内での発育が不全で低身長・低体重で生まれて来た(SGA性低身長症)
  • 染色体の異常(ターナー症候群、プラダー・ウィリー症候群)、骨・軟骨の異常(軟骨異栄養症)
  • 心臓・腎臓・肝臓等の内臓の病気があります。

などがあります。

病気による低身長は、低身長の治療が可能な小児科や小児内分泌代謝科での治療が必要です。低身長の原因が病気である場合、治療が早い程身長の伸びも良くなりますので、早期発見・治療が大切です。

明らかに背が低い…と感じたのであれば一度見てもらうのもありかもしれませんね。


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成長期に身長を伸ばすには?

学生

成長期に身長を伸ばすのに重要なのは、様々な食品からバランスよく栄養をとる事です。

特に必要とされる栄養素には、タンパク質、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルギニンが挙げられます。

・タンパク質は骨や筋肉など、体を作る材料になり、成長ホルモンの分泌を促します。カルシウムは、骨や歯を強く丈夫にします。

・マグネシウムはカルシウムの吸収を調整する働きがあり、カルシウムとマグネシウムを2:1の割合で摂るのが理想です。

・亜鉛は、タンパク質の合成に必要不可欠な栄養素で、骨の成長を促進させる効果もあります。また、アルギニンはアミノ酸の一種で、成長ホルモンの分泌を促進します。

といったように様々な栄養を取り入れる事で体が成長していくのです。好き嫌いなく食べる子は育つというのはこういった事が理由なんです。

睡眠や運動もしっかり行う

睡眠

身長の伸びには、食生活だけでなく、十分な睡眠、適度な運動等、成長ホルモンを多く分泌させる生活習慣を続けるのが重要です。

十分な睡眠のためには、質の良い睡眠をとるのが大切です。

  • 寝る前にテレビ・スマホ・ゲーム機などの明るい光を見ない
  • できるだけ暗い部屋で寝る
  • 午後10時~午前2時頃に睡眠をとれるように早く寝ると

いった工夫をしましょう。

さらに、適度な運動は成長ホルモンの分泌を促します。特に、ストレッチ、水泳、なわとび、バスケットボール、バレーボール等、縦方向に刺激を与えて伸ばす運動がおすすめです。

身長を伸ばす食生活や生活習慣は、体の成長だけでなく、健康を維持する上でも効果があるので、充実した学校生活をおくる上でも不可欠なのです。

最後に

成長期に身長が伸びない原因や伸ばす方法について紹介してきました。

身長が伸びない原因は遺伝だ…と諦める子も多いのですが、栄養不足、運動不足、睡眠不足が原因である事の方が実は理由として大きかったりするんです。

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一度生活習慣などを見直してみる事が成長への第一歩となるでしょう。

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