・最近子供がまばたきを頻繁にパチパチする。
・急にちょっとした声を発する
・急に手をピクっとさせる
といった事を突然見せた事はないでしょうか?
もしかしたらその症状はチックといわれる症状かもしれません。
突然の症状に親御さんも何かうちの子に異常があるのではないだろうか?
と心配になられるかもしれませんね。ただこれはそこまで珍しい症状ではないんです。
チック症の子供の症状や対処法、治るまでのケア方法について確認していきましょう。
目次
チック症について
チック症ってそもそも何?
とあまりご存知でない方もいると思うので説明させていただくと
「自分の意思とは関係なく急に声を発したり身体の一部がピクって動いたり首を振るといった事をします。」
主に6~8歳の幼少期になる事が多く中学生ぐらいまでにはほとんどなくなる症状と言われています。
チックと癖の違い
幼少期は身体の変な癖を覚える事が多いです。首をふったり、白目を向いたりなど
子供が面白いと感じたら癖を感じてついつい何度もやってしまうものです。
そこで親御さんが注意をしてやめる事が出来ればただの癖である可能性が高いです。
ただし、何度注意しても治らないのであればそれはチックである事も考えられます。
5~10人に1人が経験すると言われているほど多いチック。
その症状について確認していきましょう。
チック症の症状について
チック症には主に「運動チック」と呼ばれるものと「音声チック」と呼ばれるものがあります。
運動チック
運動チックは主に身体を動かす事に関する癖のような症状が出ます。
主な症状としては
- 身体を小刻みに動かす
- 目を頻繁にパチパチする
- 手や肩をピクっとさせる
- 小刻みにジャンプする
- 足踏みをよく行う
- 首振りを何度も行う
- 鼻をピクピクさせる
といった症状があります。小さい子供であればよくある事かもしれませんが、
さきほども説明した通り意思とは関係なく行ってしまいます。
つまり自分でやめようと思ってもやめられないんです。
また心理状態に影響されやすく緊張すると症状がひどくなる事があります。
無理矢理症状をやめさせるのは悪化させる原因になりやすいので注意をしましょう。
声チック
声チックの症状としては
- 必要以上に咳払いをする
- うなり声を上げる
- 「ア」っといった音や「ウ」っといったら発生を行う
- 奇声を発する事がある
- 鼻を鳴らす
- 唸り声を出す
- 同じ言葉を繰り替えし使う
- 汚い言葉を繰り返す
といた事があります。
咳払いが一番症状としては多いのですが、突然奇声を発する事があったり汚い言葉を急に使ったりします。
運動チック以上に注目を集めてしまいがちなのが声チックであり、周囲の目が集まる事で余計に症状が悪化する事もあります。
といったような症状がチックの症状でひどい場合は日常生活をきたす可能性があります。
その事からも親御さんがなんとか止めようと無理矢理抑えこもうとする事が多い。っといった事が現状です。
チック症の期間について
チックの期間としては主に3種類に別れ
・一過性チック障害:持続期間4週以上1年未満
・慢性運動性チック障害:持続期間1年以上
・慢性音声チック障害:持続期間1年以上
と分けられます。
基本的には一過性チック障害が多くほとんどが1年以内には消失します。
ただしチック症がごくまれに1年以上続く事がありその場合「慢性チック症」と呼ばれ
さらに重症になると「トゥレット症候群」と言われます。
ただ、なる人は2000人に1人と言われるぐらいの確率でここまでひどい症状になってしまうのはごくまれでしょう。
チック症が治るまでのケアについて
まず覚えておきたいのはチック症が出ても普段と変わらず接してあげるという事です。
そのような行動は子供を緊張させて余計に症状を悪化させるだけでなく子供の精神状況を悪化させてしまう可能性があります。
チックは上記でも紹介した通り1年以内に治まる事が多いです。
それまで出来る限り気にせず接してあげる事が早く治まる可能性があります。
周囲の人にも理解してもらう
チック症は基本的に小さい子供に起きる症状です。
なので学校の先生に理解してもらいなるべく他の子と変わらず接してあげるように一言伝えるのも良いかと思います。
チックの原因は具体的には明らかにされていません。
ただ環境要因が関与している事が多いとみられ、子供にとって不快な状態になると悪化する傾向があります。
不可解な行動をしてしまいがちなのでついつい目に入りがちですが、治るまでは見守ってあげる事を心がけましょう。
それでもひどい場合は病院へ
とはいえチックの症状で奇声をあげたり汚言が出続ける事で周りを妨げとなり普段の生活がなりたたないほどひどい場合がまれにあります。
そういった状態でいると子供だけでなく親御さんの精神的負担にもなってしまいます。
近くにない場合は小児科でも良いでしょう。
病院に行ってすぐに症状が改善されるわけではありませんが、改善方法については教えていただきます。
症状が治っていくように改善方法を根気良く続けていきましょう。
チック症まとめ
- チック症は珍しい症状ではない
- 1年以内に改善される事が多い
- 無理やり抑え込む事は症状を悪化させやすい
- 周囲の人にも理解してもらう事が必要
- 症状がひどい場合は病院へ
チックは他の子とは違った行動をしやすいので親御さんは心配になりがちです。
ただ症状を知っていれば別に珍しい事ではないと少しはほっとするかもしれません。
ただあまりに長く続く場合やひどい場合は病院にいき改善策などを聞きに行きましょう。