アスペルガー症候群の大人や子供の特徴について

アスペルガー症候群 特徴 大人

自閉症の一つとも言われているアスペルガー症候群。
ネガティブな言葉として使われていますが、まだまだどういった症状かしっかり認知度が高くないというのが実情で

実際はアスペルガー症候群ではないのにこの言葉を言われて精神的に傷づいた…といったような事もあったりします。
ではどういった特徴があるのか。大人や子供の特徴や対策について紹介していこうと思います。

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アスペルガー症候群を抱える大人の特徴

アスペルガー症候群を抱える大人の特徴としてはいくつかのことが挙げられます。

例えば

「会話の際に自分だけが喋ろうとする」
「他人の喜怒哀楽を読み取ることが出来ず、適切な会話が出来ない」
「特定の生活パターンや特定の物に対して異常な執着を見せる」

などのことは代表的な特徴として挙げられるでしょう。

より分かりやすく表現するのであれば、語弊はありますがざっくり言うならば「空気を読むことが出来ない」と言い換えることもできます。

もちろんアスペルガー症候群を抱えていない人であっても空気が読めないことはありますので
「あの人は空気が読めないからアスペルガー症候群だ」というようにはならないことには本当に注意が必要です。

大人として本来持っているであろう最低限のマナーを心得ていない、実行することが出来ない
というのがアスペルガー症候群を抱えている人の特徴です。

他人の感情が理解できず、自分のことを第一に考える傾向が強いためその場に応じた必要な行動を取ることが出来ないわけです。
患者比率を見ると男性9に対して女性1と圧倒的に男性の方が多い傾向があり
、男性の場合は他人を攻撃しやすく女性の場合は自分を攻撃しやすいという傾向も見えます。

アスペルガー症候群を抱える子供の特徴

では子供の場合はどういった特徴が挙げられるのかというと、まずチェックポイントになるのが
「特定の物に対して異常な執着を見せる」ということです。

例えば幼いころから親しんでいる積み木が一つあったとして、それを取り上げて新しい積み木を与えたとしましょう。
常の子であれば違和感を覚える程度のことはあったとしても、問題なく同じ遊びが出来るわけですから次第に新しい積み木を使って遊ぶようになります。

しかしこの症候群を抱えている子供の場合は「取り上げられた積み木」自体に執着をしていたわけですから、新しい積み木に対して強い反感を抱いたり、積み木で遊ぶことそのものを辞めてしまったりするのです。

もっともこれは一例でありこうした症状があるからと言って断定が出来るわけではありませんが、
こうした強い執着心はアスペルガー症候群の特徴の一種であると言えます。

またこの他としては「自身が興味を持つ分野にのみ特別に高い理解度を見せるが、
興味を持たないものに関しては同年代の子と比べて

「明らかに学習・理解が遅れる」
「入れ替えても問題の無い手順であっても自分なりの手順を守ることに執心する」

などのことも挙げられます。
もしこうした特徴が散見されるようであれば一度診断を受けてみるべきでしょう。


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アスペルガー症候群に対して取られる対策

それではこうしたアスペルガー症候群に対して取られる対策としてはどういったことが挙げられるのかというと、
まず治療分野においては投薬治療やトレーニングが主な方法となります。

病院に行くならばまず精神科または心療内科となるでしょう。
とはいってもアスペルガー症候群は具体的な病気というわけではないので病院によっては診療していただけない事もあります。

一度診察してもらう際は病院に行く前に確認しましょう。

投薬治療では対症療法として向精神薬や精神安定剤などを投与して一時的に症状を抑え込むことが行われ、
トレーニングでは脳のうち前頭葉と呼ばれる部分の機能を向上させる思考トレーニングや行動トレーニングが実施されます。

ただもともとこの症候群に関しては原因がまだ不明である点が多いため、どのようなケースでも劇的に改善できる治療法があるのかと言われれば難しいところです。
またこうした治療以外の対策としては社会的な認知の向上や配慮が挙げられます。

アスペルガー症候群の認知度は低い

アスペルガー症候群に限らず、こうした精神的な症状に関しては社会的に認知がされていない部分が多いというのが現実です。

患者に対して「こんなに簡単なことが出来ないのはおかしい」や「普通の人ならできるはずだからお前は劣っている」などのような言葉が投げられることは珍しいことではありません。
しかしそうした扱いは患者の尊厳を損ない、人格を否定することにもつながります。

よってそうした扱いは正しいものではないのだということを啓蒙し、広めていくことも広義の対策のうちに含められるでしょう。

まとめ

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アスペルガー症候群の大人や子供の特徴や対策について紹介していきました。

何をやっても周りとの関係がうまくいかない…と感じた場合アスペルガー症候群の可能性があります。
認めたくない部分もあると思いますが、自分ではどうしようも出来ない…といった方は一度思い切って精神科や心療内科に行き

現状思っている事を伝えて診断してもらいましょう。

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